売上高成長率 (Revenue growth %)

売上高成長率とは、ある特定の期間で企業の総売上高がどれだけ変化したかを割合を用いて測定する財務指標です。この指標によって、その企業の売上高の増減や全体的な収益創出についての分析材料が得られます。

この指標を計算する際に利用される期間は様々で、次のようなものがあります:

  • 前年度比 (Annual YoY) : 直近の2年間で売上高の変化率を比較(例: 2023年と2022年)
  • 前年同四半期比 (Quarterly YoY) : 直近四半期(例: 2024年第2四半期)と前年同四半期(例: 2023年第2四半期)で売上高の変化率を比較
  • 直近12ヶ月前年比 (TTM YoY) : 直近における過去12ヶ月間(例: 2024年の第2四半期終了時からの過去12ヶ月間)とそこからさらに12ヶ月遡った期間(例: 2023年の第2四半期終了時からの過去12ヶ月間)で売上高の変化率を比較
  • 前四半期比 (Quarterly QoQ): 直近の2四半期(例: 2024年第2四半期と2024年第1四半期)で売上高の変化率を比較

売上高成長率は、その企業がいかに売上を創出して売上高の水準を引き上げているかという点から企業業績を評価する際に役立ちます。この指標によって、市場シェアの拡大、新製品やサービスの導入、販売効率の改善というような企業が持つ能力が示されます。売上高成長率を様々な期間で分析すると、企業の収益の傾向とその事業の全体的なパフォーマンスを把握することができます。前期と比べて成長率がプラスであれば収益の増加が、成長率がマイナスであれば収益の減少が示唆されます。