パフォーマンス (Performance)
「パフォーマンス」インジケーターは設定した期間におけるシンボル(複数可)について、それらの価格の変化率を示すものです。その値を表にしたものがチャート画面の下部に表示されます。リストを入力することによってシンボルと期間を設定します。
計算
このインジケーターは各シンボルの変化を決まった順序で計算します。まず各期間については、チャート上の直近のバーから指定された期間だけ離れたバーをアンカーとして選択します。たとえば、チャートの直近のバーが2024年5月15日のものだとすると、3M(3ヶ月)のアンカーは2024年2月15日、1Y(1年)のアンカーは2023年5月15日になります。アンカーとなる日時にバーがない場合は、その次のバーがアンカーとして使用されます。
このインジケーターでは、以下の計算式を使ってパフォーマンスの値を算出します:
(現在値 - 過去値) / 過去値 * 100
ここで:
「現在値」とは、チャート上で直近の過去の終値、もしくはリアルタイムの終値を指します。
「過去値」とは、アンカーとなるバーの直前に位置するバーの終値を指します。
たとえば、今日が2024年5月15日の場合、1M(1ヶ月) の期間では2024年4月15日のバーがアンカーとして使用され、その前のバー – 2024年4月14日 – の終値がパフォーマンスを計算する際の「過去値」として使用されます。現在のリアルタイムの終値が215.00で、4月14日の終値が193.00の場合、パフォーマンス値は (215 - 193) / 193 * 100 = 11.40%となり、1ヶ月の間に価格が11%上昇したことになります。
アンカーを探し出すために使用されるロジックは、アンカーのタイプによって異なります:
- 日や週をベースとする期間の場合、アンカーになるバーは、直近のローソク足が出現した時点からそれぞれ指定された期間の分だけ24時間または7日を乗じた期間を差し引いた結果から求められます。
- 月をベースとする期間の場合は月単位で減算を行いますが、同じ日のバーがアンカーとして選択されます。たとえば、今日が2024年4月15日であれば、その3M(3ヶ月)前は2024年1月15日、6M(6ヶ月)前は2023年10月15日となります。
- 年をベースとする期間の場合、各年の同じ月日の過去バーがアンカーになります。たとえば、チャートの直近のバーが2024年7月14日だとすると、2Y(2年)の期間では2022年7月14日のバーがアンカーとして選択されることになります。
- なお、YTD (年初来)では、その年の1月1日のバーがアンカーとして使用されます。
パフォーマンスのテーブル内でシンボルの行と期間の列の2つが交差しているパーセント値にカーソルを合わせると、該当するシンボルと期間についてアンカーの日付を確認することができます。
注意: このスクリプトではアンカーの定義が行われるのはスクリプト読み込み時の1回だけです。そのあとにページの再読み込みやシンボルの変更、インジケーターの設定変更が行われない限りアンカーは変更されません。つまり、時間の経過とともにアンカーは入力した期間と一致しなくなります。たとえば、9月1日に1M(1ヶ月)の期間を指定して読み込んだスクリプトは、2日後の9月3日時点でも依然として最新の終値を8月1日の終値と比較しているため、このときアンカー日付は現在日付から見て「1M(1ヶ月)+2日前」という結果になります。
パラメーター
Include Chart Symbol(チャートのシンボルを含める)
このオプションを選択すると、現在表示中のシンボルがインジケーターの計算対象のリストに含まれていない場合でも、そのシンボルをテーブルの先頭に追加します。
Symbol List(シンボルリスト)
シンボルまたはティッカーIDを示す、オプションのスペースを含んだカンマ区切りのリストです。ティッカーIDは取引所のプレフィックス(例: "NASDAQ:AAPL")や単なるティッカー("AAPL")のどちらでも指定することができ、後者の場合、そのシンボルが取引されている取引所の中で最も一般的なものが自動で選択されます。
Timeframe List(期間リスト)
期間を示す、オプションのスペースを含んだカンマ区切りのリストです。数字につづいて「D (日) /W (週) /M (月) /Y (年)」 を併記したものが期間として使用できます。たとえば、"7D"(7日間)、"1W"(1週間)、"3M"(3ヵ月間)、"5Y"(5年間)というような表記になります。また、"YTD" (年初来) も使用できます。
Positive Color(正の値の色)
テーブル内で正の値を含むセルの色を指定します。
Negative Color(負の値の色)
テーブル内で負の値を含むセルの色を指定します。
Color Intensity Cutoff(色強度カットオフ値)
色の強度を計算する際にセルのパーセント値の絶対値が使用されますが、ここではその最大値を指定します。テーブル内のセルの値がここで指定した最大値の水準を超えると最も高い強度 (不透明度) で色が表示されます。たとえば、カットオフ値を10%に設定すると、セルの絶対値が10%に近づくにつれて色の不透明度が増しますが、絶対値が10%を超えたセルはすべて同じ不透明度で表示されます。
Table Position(テーブルの位置)
ペインに対してテーブルが描画される位置を指定します。デフォルトでは位置は "Center"(中央) に設定されており、テーブルはペイン中央に固定されています。この設定を "Left"(左)または "Right"(右)に変更すると、テーブルがそれぞれペインの左隅または右隅に固定されます。
Table Width(テーブルの幅) (%)
テーブルが配置されるペインに対してテーブルの幅をパーセント値で指定します。デフォルト値は100で、このときテーブルの幅がペインと同じになります。この値を0にするとテーブルの内容に合わせて幅が設定されるので、テーブルよりもペインが広くなります。
Table Height(テーブルの高さ) (%)
テーブルが配置されるペインに対してテーブルの高さをパーセント値で指定します。デフォルト値は95で、このときテーブルの高さはペインよりわずかに低くなります。この値を0にするとテーブルの内容に合わせて高さが設定されるので、テーブルよりもペインが高くなります。