ボリンジャーバー (Bollinger Bars)

「ボリンジャーバー」は「ボリンジャーバンド」の生みの親、ジョン・ボリンジャーによって開発されたツールです。このインジケーターは従来のローソク足チャートの代わりとなるビジュアルを提供するもので、ローソク足全体の幅は一定に保たれ、ローソク足の実体とヒゲの部分はそれぞれ異なる色で区別されています。このインジケーターを使うことによってローソク足のチャートパターンを特定したり、トレンドの蓄積や分布、あるいは価格動向が小さい期間と幅広いレンジで動いた日の違いを明確にすることができます。

一般的に、従来のローソク足チャートでは始値と終値のレンジを強調するためにローソク足の実体を太く描き、そこから高値や安値までの残りの値動きをローソク足のヒゲとして細く描きます。ローソク足実体の色は、終値が始値を上回ると緑色、終値が始値を下回ると赤色になります。

「ボリンジャーバー」では、ローソク足実体の色の設定は従来のローソク足チャートと同じく、それぞれ緑色または赤色のローソク足で表示されます。ただし、ローソク足の構成要素がすべて同じ幅で描画されるので、ローソク足の上下にあるヒゲ部分が幅広い青いブロックとして表示されます。バーをこのように表示することによって、そのバーで取引された価格帯全体が視覚的に強調されます。

標準的な「ボリンジャーバンド (BB)」「ボリンジャーバンド%B (%B)」といった他のボリンジャーツールと組み合わせながら、このインジケーターを使用することもできます。