ラインチャートとは
ラインチャートは、バーチャートやローソク足チャートと並んで、きわめてよく使われるチャートタイプです。シンプルで理解しやすく、価格を明確に視覚化できるため、金融業界でも幅広く使用されています。ラインチャートではデータポイントをラインで結ぶことによって、資産価格の変化が時間の経過とともに示されます。
目次:
ラインチャートとは
ラインチャートはベーシックなチャートタイプなので初心者に最適です。また、資産のパフォーマンスをすばやく把握して、全体的なトレンドを見るのにも役立ちます。
始値/高値/安値/終値はいずれも重要な値ですが、ラインは通常、終値を使って描かれます。こうしたアプローチをとることで、他の価格水準から生じる余分なノイズを減少させます。
もちろん、ラインチャートは様々な形で活用することができ、他の価格を表示するようにカスタマイズも可能です ― 詳しくは後述します。
しかしながら、以上のような点で、複雑な分析に対してはラインチャートでは情報量が少ないとも言えます ― 情報が不十分なために間違った解釈をしてしまうこともあり得ます。

ラインチャートはシンプルなので、価格の比較に最適です。複数のラインを1つのレイアウトで簡単に表示できるため、表示が混み入ることなく鮮明なイメージが得られます。こうした利点を生かすと、複数の資産の間でのパフォーマンスを対比させることができます。特に具体的な銘柄どうしでパフォーマンスを比較する際に使うと便利です。
スーパーチャートでは、1つのチャートに複数のシンボルを表示することができます。画面上部のツールバーからプラスの記号で示された「比較またはシンボルの追加」ボタンをクリックしてください。
ラインチャートとローソク足の比較
いずれも標準的なチャートタイプです。どちらもお使いいただけますし、そうすることをお勧めします。
網羅的な分析をしようとして必要な情報をすべて求めたとしても、それに応えられるチャートタイプはありません。高度な機能をもつチャートタイプもあり、それを利用することで理解が深まる点があるかもしれませんが、それでも他のチャートが持つメリットにはかなわないところもあります。
ラインチャート
- トレンド分析に役立ちます。
- 1つのチャート上で複数の資産を比較するのが簡単です。
- チャート上で占めるスペースが少ないため、インジケーターや描画ツールが見やすくなります。
- ダッシュボードとして利用するのに最適です。
ローソク足チャート
- より多くのデータが表示されますが、誤解を招く場合もあります。
- ローソク足特有のパターンが多いため、ラインチャートよりも複雑で習得に時間がかかります。
- インジケーターや描画ツールと矛盾する場合があり、不確実性が高くなります。
チャートタイプの有効化
スーパーチャートを表示させたら、画面上部のツールバーからチャートタイプ(バーのスタイル)メニューを開いて「ライン」を選択します。

設定
ご自分の好みやニーズに合わせてラインチャートをカスタマイズして、チャートを最大限に活用しましょう。
カスタマイズを行う場合は、画面上部のツールバーから歯車アイコンの「設定」を選択して「シンボル」タブに移動します。

「ライン」セクションには、このチャートタイプに特有の設定項目が並んでいます:
- 価格のソース: チャートに表示したい価格を選択します。デフォルトでは終値に設定されており、その資産価格の終値を順番につないだラインが描かれます。ご自身の取引スタイルに合わせて、表示価格を選択してください:
- 始値: チャート上には始値が表示されます。
- 高値: 高値が表示されます。
- 安値: 安値が表示されます。
- 終値: 終値が表示されます。
- (高値 + 安値)/2: 高値と安値の平均が表示されます。
- (高値 + 安値 + 終値)/3: 高値・安値・終値、3つの値の平均が表示されます。
- (始値 + 高値 + 安値 + 終値)/4: 始値・高値・安値・終値、4つの値の平均が表示されます。
- ライン: この設定を使うと、ラインの色・太さ・不透明度をお好みに合わせて変更できます。また、ここでライン表示をグラデーションにするかソリッド(実線)にするかを選択できます。
まとめ
このチャートタイプは、テクニカル分析の勉強を始めるのに最適な出発点になります。最も重要な「終値」の価格水準が表示されるので、その資産のトレンドをすばやく把握するのに役立ちます。
ラインチャートは簡単な分析にも、インジケーターや描画ツールを多数用いることに重点を置いた分析にも適しています。
また、関係者や視聴者に向けたプレゼンテーションやレポートにも活用できます。
テクニカル分析の知識を深めるためにも、他のチャートタイプや描画、インジケーターについてもいろいろと学んでみましょう。トレードツールについての視野が広がるはずです。
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