TradingViewポートフォリオ: 保有銘柄の追跡で取引状況を把握
取引を手動で記録するのに疲れていませんか?「ポートフォリオ」を使えば時間を節約できます。ポートフォリオは、投資戦略を評価するための分析ツールとして、取引や投資の損益を正確に把握したり、最もリターンを生み出している資産の確認や資産配分の見直しに役立ちます。
目次:
ポートフォリオとは
トレードや投資は、利益と損失を繰り返すプロセスです。もちろん利益は望ましいものですが、損失は避けられないものです。損益を適切にコントロールする最善策は、ポートフォリオをこまめに確認することです。
ポートフォリオとは、株式、指数、ファンド、FX、暗号資産といった保有しているすべての金融投資の組み合わせのことで、購入した資産をまとめたバスケットのようなものです。 また、ポートフォリオの管理とは、自身が許容できるリスクや投資目標、投資期間のバランスをとることです。簡単なことではないですが、TradingViewはその手助けとなります。
このツールですべての投資を一つのシンプルな画面で管理できます。パフォーマンスの概要、保有銘柄の内訳、取引履歴、分析結果が表示されるので、投資の動きを明確に把握できます。
このポートフォリオでは、選択したベンチマークとの比較もできるので、保有銘柄のパフォーマンスを一目で把握できます。

ポートフォリオを作成するには
自分のTradingViewアカウントにログインして、ポートフォリオの作成を開始することができます。「プロダクト」メニューを開いて、「ポートフォリオ」を選択してください。

次に、以下3つの中からポートフォリオを作成する方法を選択します:
- CSVファイルをインポート: CSVまたはXLSXファイルをインポートして作成できます。
- 手動で作成: ご希望の銘柄を一つずつ手動で追加して作成できます。
- ウォッチリストから追加: 自分のアカウントにある既存のウォッチリストから選択して作成できます。
現在の所、最大3個のポートフォリオを作成することができます。各ポートフォリオには、現在のポートフォリオの価値、損益%、年間利回り、そのポートフォリオの保有銘柄数(運用)が表示されます。
ポートフォリオで確認できること
ポートフォリオのメインページでは、投資に関する基本的なデータを確認することができます:
- ポートフォリオの価値: ポートフォリオ作成時に設定した通貨でのポートフォリオの資産総額です。なお通貨は、法定通貨または暗号資産です。
- 未実現損益: 現在保有中のポジションを決済した場合に得られる損益額です。
- 合計損益: ポートフォリオの実現損益と未実現損益の合計です。すべての収益と支出が計上されます。
- 年間利回り: すべての現金残高(キャッシュフロー)を含めた加重平均の年間利回りです。
そして、4つのタブが表示されます。各タブでポートフォリオのパフォーマンスを様々な視点から分析できます。
! ヒント: 各ポートフォリオには、「ポートフォリオのヒント」のセクションがあります — ポートフォリオをどのように改善するとより明確で的確なデータが得られるかを示します。

概要
ここでは、自身の投資戦略において、特に重要なポイントの全体像を把握できます。
「ポートフォリオの変化」のセクションでは、1日ごとのポートフォリオの価値とパフォーマンスを確認できます。2種類の表示方法があり、上部にある「値」または「パフォーマンス」のボタンを選択して、表示方法を切り替えることができます。「値」はポートフォリオの価値をラインで表示して推移の変化を確認できます。「パフォーマンス」ではポートフォリオとベンチマークのパフォーマンスを表示して比較できます。

「ポートフォリオの配分」のセクションでは、選択したカテゴリーに基づいて、ポートフォリオの資産の配分を視覚的に確認できます:
- 資産: ポートフォリオに含まれるすべての資産
- 資産タイプ: 株式、暗号資産、FX、ファンド、指数
- セクター: 電子テクノロジーや消費者サービスなど、資産の経済セクター
- 通貨: 資産が取引されている法定通貨または暗号資産

「値上がり銘柄と値下がり銘柄(1日)」のセクションでは、パフォーマンスが良い上位銘柄と、パフォーマンスの悪い上位銘柄を確認できます。
株式を保有している場合には、次回決算と次回配当の情報が各セクションに表示されます。
一番下のニュースのセクションでは、保有銘柄に関連する最新ニュースを確認できます。
運用
ここでは、ポートフォリオの全保有銘柄を確認できます。タブを切り替えて、銘柄に関するファンダメンタルやテクニカル、 価格関連のデータ、リスク、パフォーマンスを確認できます。
設定では、銘柄をグループ(通貨、シンボルタイプ、セクター、取引所)ごとに分けて表示したり、サマリーの行を追加することができます。

さらに詳細に把握したい場合には、売却済みの銘柄を表示することもできます。
この運用ページでは、スクリーナーに近い形式で細やかな確認ができるようになっています。
取引
ここでは、銘柄の購入や売却、手数料、入金や出金といった取引の履歴を確認できます。

分析
ここでは、ポートフォリオのパフォーマンスを様々な期間にわたって表示します。また、ベータ、シャープレシオ、ソルティノレシオを確認して、ポートフォリオのリスクレベルを把握できます。

一番下の保有銘柄のパフォーマンスでは、各銘柄のパフォーマンスを他の銘柄と比較しながら確認できます。

まとめ
資産を増やすには、保有銘柄の現状を把握することが大切です。このポートフォリオでは、収益性を見極めるために、様々なツールを利用して分析を深めることができます。保有銘柄のセクターや業種を自動で識別したり、それらの銘柄に関連する最新ニュースも表示されます。また、時間をかけて築いた自身のトレードや投資戦略に対して何が適しているかを見極めるのにも役立ちます。
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