秒ベースの時間足とは
秒ベースの時間足では非常に短い時間で価格変動が示されます。1秒にも満たない間の急激な価格変動も見えるように設定が可能です。この時間足を使うと、取引時間の最中で価格が急騰/急落するタイミングを正確に把握できます。こうした時間足は、スキャルピングのような高頻度のトレード戦略を採用する場合やエントリーのタイミングを正確に測る際に必要不可欠ですが、スーパーチャートでは、秒ベースの時間足を高頻度トレード向けのツールとともにご利用いただけます。
目次:
秒ベースの時間足とは
デイトレードを行うのであれば、秒単位の動きが非常に重要です。秒ベースの時間足を使うと、ほぼリアルタイムで価格変動を把握でき、迅速な対応も可能です。特に、ボラティリティが高いときやニュースの影響を大きく受けるイベントの際に役立ちます。
時間間隔はスーパーチャートのX軸(水平軸)に表示されます。一定の時間が経過したところでチャートに新しい要素(バーやローソク足)が表示されます。たとえば、チャートタイプに「中空ローソク足」、時間足に「10秒足」を選択すると、価格にどれほど変動や停滞があったとしても各ローソク足はその10秒間の値動きを表しています。
TradingViewでは、戦略に合わせて1、5、10、15、30、45秒と時間足を柔軟に選択できます。
秒ベースの時間足とティックベースの時間足の比較
これら2つの時間足は、各要素がチャートに表示される際に最も正確なデータが提供されるという点で似ています。1秒は時間経過の最小単位であり、1ティックは価格変動の最小単位です。
これら2つの主な違いは、前者が時間をもとにした間隔を表しているのに対し、後者が価格をもとにした間隔を表していることです。そのため、トレードチャンスの見え方も違ってきます。
秒ベースの時間足
- チャートのX軸(水平軸)には時間経過が反映されます。
- どのチャートタイプでも使用できます。
- 取引が少ない時間帯や流動性の低い資産の場合、チャートに空白が表示されたり、何か要素が表示されたとしても情報量に乏しい場合があります。
ティックベースの時間足
- チャートのX軸(水平軸)には価格変動の頻度が反映されます。
- 練行足/新値足(ラインブレイク)/カギ足/ポイント&フィギュア/レンジチャートでは機能しません。
- 取引の少ない時間帯が自動的に除外されます。
秒ベースの時間足を有効にするには
株式/指数/暗号資産/先物など、流動性の高いシンボルで利用できます。
シンボルを選択したら、画面上部のツールバーから下矢印で示された「チャートの時間足」ボタンをクリックしてお好みの時間足を選択します。

また、スーパーチャートを開いている状態で直接数値(例: 1S、10Sなど)を入力すると簡単に設定が可能です。
秒ベースのトレードに適したその他ツール
スキャルピングやモメンタムトレードで精度を最大限に高めたい場合は、ストキャスティクスRSI、MACD、ピボットポイントなどのインジケーターを秒ベースのトレードに活用できます。また、インジケーターテンプレートを使うと、自分のテンプレートを作成したり、世界中で同じ志を持つトレーダーコミュニティとテンプレートを共有できます。
さらに、フィボナッチ・リトレースメントや長方形などの描画ツールを使って、押し目や戻り目になりそうな場所やレジスタンス/サポートゾーンを見極めることもできます。
カスタム時間足やチャートタイプなどのツール、および、それらを説明した記事なども活用して、市場動向に鋭い目を向けながら次のトレードチャンスに備えましょう。
こちらもご覧ください: