アラートの設定方法
アラートは設定を正確に行うことで、必要なタイミングで確実にトリガーされます。ここではトレードや投資の手法に合わせてアラートをカスタマイズする方法や、ご自分の戦略に最適な設定を見つけるにあたってどのような演算子が選択できるかについて説明します。
アラート設定で知っておくべきポイント
アラート設定ウィンドウには「設定」「メッセージ」「通知」の3つのタブがあります。
「設定」タブで以下の項目を調整できます:
- シンボル: アラートの対象を、現在表示中のシンボルとウォッチリストのどちらにするかを選択します。
- 条件: 価格アラートとテクニカルアラートのいずれかからアラートタイプを選択します(テクニカルアラートにはチャート上のインジケーター/ストラテジー/描画ツールを条件にするものがあります)。その他にも、演算子、アラートのパラメーター値、チャートとは異なる時間足の設定も可能です。
- トリガー: アラートのトリガー頻度(1回限り、毎回、バーにつき1回、バーの終値毎に1回、毎分1回)を指定します。
- 有効期限: アラートを期限切れにする日付を選択します。また「無期限」アラートのオプションを切り替えます。
「メッセージ」タブでは、アラートがトリガーされた時に表示される以下の情報を設定します:
- アラート名: アラートがトリガーされた際にアラートマネージャー、トースト通知、アラートログに表示されるタイトルです。
- メッセージ: アラートがトリガーされた際に表示されるテキストです。専用のプレースホルダーを使用してアラートメッセージ内で変数の値を利用することもできます。
演算子の種類
アラート設定時にアラートをトリガーする演算子を決めておく必要があります。
価格アラートとテクニカルアラートの双方に共通する演算子が全部で13種類あり、機能に応じていくつかのカテゴリーに分類されます。
交差/上に交差/下に交差
単なる「交差」条件であれば、値が指定した水準にどちらの方向から到達してもアラートがトリガーされます。
たとえば、BTCがちょうど100,000ドルに達したときにこの設定で通知を受け取るとしましょう。この場合、条件は両方向に機能します —— 105,000ドルから下落して到達した場合でも、95,000ドルから上昇して到達した場合でも同様に機能します。
「上に交差」および「下に交差」する条件の場合、値が閾値に到達する際の方向を指定してアラートをトリガーさせることができます。
たとえば、現在のBTC価格が105,000ドルの場合に100,000ドルで「上に交差」を設定すると、価格が100,000ドルを下回った直後にはアラートはトリガーされませんが、再びその水準まで上昇するとそこではじめてアラートがトリガーされます。
より大きい/より小さい
これらのトリガーは交差条件と似ています。違いは価格がアラートの値に達した時ではなく、それを超えた時にアラートがトリガーされる点です。
たとえば、現在のBTC価格が105,000ドルの場合に100,000ドルで「より小さい」を設定すると、BTC価格が99,999.99ドルに下落した時にアラートがトリガーされます。
チャネルに入る/チャネルから出る
チャネルとは、特定の価格・指標値・描画の上下に設定される境界線のことを指します。テクニカル分析においてはチャネルを活用することで、資産価格がどれだけの幅で変動し得るかを見極めることができます。
これらのアラートは、アラートに設定された価格または値がチャネルの境界を出入りした際にトリガーされます。
たとえば、BTCが100,000ドル~105,000ドルのチャネルに進入したとき、または価格がこのチャネルをどちらかの方向へと脱出したときにアラートがトリガーされます。
チャネルの内側/チャネルの外側
これらの演算子は、値がチャネル境界を超えた際にアラートをトリガーします。
たとえば、アラートのチャネルが100,000ドル~105,000ドルの場合を考えてみます。
ここで「チャネルの内側」の演算子を条件として設定すると、100,000.01ドルと104,999.99ドルでアラートがトリガーされます。
ここで「チャネルの外側」の演算子を条件として設定すると、99,999.99ドルと105,000.01ドルでアラートがトリガーされます。
上に移動/下に移動/上に%移動/下に%移動
これらのアラートは「上に交差」および「下に交差」に似ていますが、時間のパラメーターを含んでいる点に違いがあります。これらの条件では指定されたバーの本数内で資産価格が一定の値上昇/下落した場合にトリガーされます。
たとえば、この演算子を使うと、バーが5本出現する間にBTCの価格が1,000ドル上昇/下落した場合のアラートを設定できます。
「上に%移動」および「下に%移動」では、値をパーセント値で指定できます。指定されたバーの本数内で価格が一定の割合上昇/下落した場合にトリガーされます。たとえば、この演算子を使うと、バーが5本出現する間にBTCの価格が5%上昇/下落した場合のアラートを設定できます。
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