価格アラートの使い方 

価格アラートは、価格が指定した価格水準を超えたり到達したりした際にトリガー(発動)されます。各種指標やインジケーターに依存せず、テクニカル分析の核心部分である価格変動だけにフォーカスするプライスアクションのような戦略をとる際に特に有効なアラートです。

価格ベースの戦略をとるトレードでは、価格を起点にしてエントリーや決済が価値あるものかどうかを判断します。そして、往々にしてこれが終点にもなります。ローソク足パターンやチャートパターンをはじめ、トレンドラインや価格ベースのチャートタイプなど様々なテクニカル分析ツールを活用することで、対象の資産においてどこが現時点で最も重要な価格水準かを知ることができます。

情報に基づいたタイムリーな意思決定を行うためにも、TradingViewアラートの設定方法を理解しておくことがきわめて重要です。価格アラートとテクニカルアラートでは使用する演算子が異なっており、これによって同時設定できるアラート数の上限数も変わります。

価格アラートとして機能させるには、メニューから条件を「価格」に設定します。その後、以下から演算子を1つ選択します:

  • 交差: 方向の上下にはかかわりなく、価格が指定した閾値に達した際にトリガーされます。
  • 上に交差: 価格が下から上の方向に指定した閾値に達した際にトリガーされます。
  • 下に交差: 価格が上から下の方向に指定した閾値に達した際にトリガーされます。
  • より大きい: 価格が指定した閾値を最低でも1ティック上回った際にトリガーされます。
  • より小さい: 価格が指定した閾値を最低でも1ティック下回った際にトリガーされます。

ヒント: テクニカルアラートは、価格アラートに置き換えることで使用数を抑えることができるケースが多くあります。たとえば、トレンドラインの描画にアラートを設定するかわりに、単純な交差アラートを設定してみましょう。そうすることで、より複雑な設定を行うときに備えてテクニカルアラートの使用数に余裕を持たせることができます。

たとえば、トレンドフォローの戦略をとるトレーダーの場合を考えてみましょう。下図のようにMETAのチャートを開くと、価格が600ドルのレジスタンスラインを何度も突破できずにいたことがわかります。そこで、価格がここから押し戻されるのではないかと予想します。このとき「上に交差」の演算子を使ってアラートを設定すれば、価格が以前の水準を上回ったところでトレンド変化の可能性があることを通知してくれます。価格は以前より高くなっていますが、さらに大きく上昇する可能性もあります。

また、価格アラートはフィボナッチツールを使ったトレードにも有効です。これは純粋に価格をベースとした戦略であり、価格が到達する可能性がある水準として「フィボナッチ・リトレースメント」を活用します。ここでは先に述べたトレンドラインの場合と同様に、価格のゾーンを見極めた上でお好みの演算子を使ってアラートを設定してください。

おわりに

トレードにアラートの仕組みへの理解は必要不可欠です。市場の変化をすばやく把握することが成功するトレードの鍵になるからです。価格アラートとテクニカルアラートのいずれも、それを使用することでタイムリーな対応と最新の市況の把握が可能になります。しかし、これらはTradingViewのプラットフォームに備わっている機能のごく一部に過ぎません。様々な描画ツールチャートタイプを学んで、弊社プラットフォームで取引できる資産タイプごとに自分独自のトレード設定を見つけましょう。

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