米10年債利回り:最近の相場のテーマなので基本的な動向を確認したいと思います

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94年からの長期的な月足


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米10年債利回り
11:59 2018/05/03



米10年債利回りのポイント
・これまでは歴史的に下落トレンドだったが、そのトレンドが変わりつつある
・月足5月平均線もしくは+1σ~+2σのラリーか?
・週足バンド的に上昇トレンド
・オレンジのチャネルで推移してそう
・3.10~3.13%付近に大きな壁があるかも?
・上は3.10%、下は2.90%に迫った場合、積極的に監視しても損はなさそう




   94年(それ以前のデータはわかりませんでした)からの月足を見ると、米10年債利回りは歴史的に下落トレンドであったことがわかります。そして、水色のラインがレジスタンスとして機能してきたように見えます。しかし、米大統領選挙でトランプ氏が勝利し、米10年債利回りが急騰。就任後は落ち着いた動きを見せていましたが、17年下半期から再び上昇すると、それまでのレジスタンスラインである水色のラインをブレイクしてしまったように見えます。歴史的にトレンドが変わってしまった可能性は十分考えられます。

   月足バンドを見ると、緩やかに5つのラインが上を向き、バンド的にも上昇トレンドを示しているように見えます。そのうえで、現在は5月平均線(現在2.84%)もしくは+1σ(現在2.69%)~+2σ(現在3.11%)でのラリーのように見えます。5月に入ったばかりなので、5月のローソク足、バンドの位置も未成熟であるから、自分としてはあまり上値余地はなさそうにも思います。大きなニュースがない限り、3.2%を大きく超えてバンドウォークするとまでは今のところ考えていません。



   週足を見ると、バンドの形ははっきりと5つのラインが上を向いた上昇トレンドのようです。バンドのラインがサポートやレジスタンスとして機能しているのかは、現時点ではよくわかりませんでした。しかし、17年下半期からの上昇がオレンジのチャネルで推移しているように見えました。上限は週足+2σ(現在3.12%)とオレンジのチャネル上限が似たような位置であり、また月足+2σ付近でもあることから、自分は3.10~3.13%の壁は相当堅いと考えています。もし上昇するのであれば、その付近の反応に注目しています。下限はあまりはっきりしないものの、2.90%を下抜けるようであれば、オレンジのチャネル下限ラインや5月平均線ではね返されるか、下抜けるかの攻防戦が起きる可能性があると思いますので、2.90%を下抜けた場合注意が必要だと思います。その時は監視しておいて損はないと思いました。




   自分は基本的には米10年債利回りを随時監視しているわけではありません。ニュース等で出てくる米10年債利回りの値だけみている程度でいいと思いますが、上は3.10%、下は2.90%付近に迫るようであれば、チャートを使うなどして動向を注意したほうがいいと思いました。
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