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コツコツドカンを解決するには?
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2022年7月30日
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2022年7月30日
今回は投資やトレード経験のある方なら一度は陥ったことがあるであろうコツコツドカンについて、どうやったら解決できるのかの道筋を示してみたいと思います。
コツコツドカンというのは、上手くいかない”原因”ではなく、”現象”に過ぎないので、それが起きている原因を掘り下げていかないと解決しません。
逆に、原因さえわかってしまえばそこに対して解決策を打てば良いので解決可能です。
コツコツドカンから抜け出せないで困っているという人の参考になればと思います。
さて、コツコツとは利益幅が小さいこと、ドカンとは損失幅が大きいことです。
ではなぜこれらが起きるのか、以下のツリーを使って考えてみます。
まずコツコツの方ですが、なぜ利益幅が小さいのか、原因と考えられる要素に分解します。
例えばすぐに利確してしまう、そもそも伸びにくいところでトレードしているといった要素が考えられます。
これらをさらにブレイクダウンしてみます。
すると、すぐに利確してしまうという点については、どこまで狙うのかの目標や狙いがないということが考えられます。
これをさらに掘り下げてみると、そもそも相場の動きの特徴を理解していないという仮説も考えられます。
相場に100%はありませんが、こうなった時はこうなりやすいという特徴があることも事実です。
相場理論の中にはトレンドとは何かを定義したダウ理論や、N値、E値といったよく出やすい値幅を研究した波動理論もあり、値動きの特徴を理解するという意味では、まずはこうした理論を研究してみるというのも対策の一つでしょう。
もちろん、狙う値幅を考えずに取引しているという場合は、しっかりと事前にプランを立ててそれを守ることであったり、取引のシナリオを立てる練習をするということが対策にもなります。
そもそも伸びにくいところで取引しているという点も、利益幅を小さくする要因でしょう。
例えばレンジ相場の真ん中付近というのは、上にはレジスタンスが、下にはサポートが控えているので上下に揺さぶられやすく、利益を伸ばしていくのが難しい相場環境です。
伸びやすいところはどこで、どういうところが伸びにくいのか、レンジになりやすい場所はどういうところなのか、環境認識を練習するといった対策が考えられます。
次にドカン側について考えてみます。
損失幅が大きいことのよくある原因の一つに、損切りできない問題があります。
損切りできない問題には、そもそも損切り水準を設けない(プランがないという意味)、事前に決めたストップロスを無視する、ソッとずらしてしまうなどの亜種が存在しますが、根本にはそもそもなぜそこでポジションを持とうと思ったのかという、エントリーの根拠が曖昧という原因が考えられます。
以下は上昇トレンドにおけるトレンドフォローの取引例です。
青の矢印のところでエントリーしたとします。
トレンドが継続し、Aという地点まで上値を伸ばしていくことを想定していたのですが、途中で赤‼️マークのように安値を割ってきたとします。
今までの上昇の流れが崩れたということで下降トレンド転換する可能性もあり、安値を割った時点や少し戻した時点で手仕舞いをしなければいけない場面ですが(事前にそう決めていたのであればという仮定)、こうした事実を無視して上昇すると期待し続けてしまう、場合によってはナンピンをし続ける。
気づいたら下降トレンドに転換していて、大きく下げていた。結果として含み損が拡大し、場合によっては強制ロスカット、というのが典型的なドカンだと思います。
上記は一つの例ですが、エントリーの根拠が曖昧という点に話を戻すと、突き詰めていけば前述した相場の動きの特徴を理解していないという別の原因にある可能性もあります。
損切りできない問題の別の原因は何でしょうか?
考えられるのは、投資やトレードで資金が増える仕組みを理解していないという点です。
相場は確率のゲームとも言われます。
一定の勝率とリスクリワードを確保することで利益が残っていくということを理解していれば、損切りしないことがいかに怖いことかがわかるはずです。
もしこれが原因ということであれば、資金管理について学ぶ、考え直すというのが対策になるでしょう。
負けを取り返すためにロットを2倍,3倍掛けしたら負けて損失が大きくなったという感情トレードにも、背景には資金が増える仕組みを理解していないという原因があるかもしれません。
上に示したのは一例に過ぎません。
人によって原因は異なるので、もしコツコツドカンに悩んでいるという人がいれば、上のツリーを参考になぜ、なぜと掘り下げて原因を考えてみると何かが見えてくると思います。
なぜのところは、5回くらい繰り返すと本当の問題点が見えてきやすくなるのでオススメです。
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