USDJPY 波動分析 (教育1)

エリオット波動分析を難しくしている原因の一つに、
波動のフラクタル構造にあります。
つまり、波動の中に波動があり「波動が入れ子状になっている」というものです。

エリオット波動分析で最初に躓くのがこのフラクタル構造に対する対応です。
フラクタル構造と聞いて、そこで思考停止していませんか?

エリオット波動分析する際に
やらなければならない「必須作業」があります。
それは波動の階層仕分けです。
波動を分解し、波動毎に階層を定義して
決めていかなければいけません。

多くのトレーダーは、
自分が取引する時間軸を基準とした
その周辺の波動を安易にカウントしますが、
その方法では、波動を階層毎に仕分けることができません。

理由は、隣り合う階層間の波動は見分けが付かないからです。
時間軸を下げると様々な階層の波動が見えてきます。
そのため
下の階層から上の階層に波動を仕分けることは不可能です。
たとえ上手くいっても何れ破綻します。
原因は、上の階層の波動の辻褄が合わなくなるからです。

階層毎に波動を仕分ける方法は一つしかありません。
出来るだけ長期間のチャートを入手し、
最上位の階層(基準階層)を定義することです。
月足、年足でチャートを観察すると、
下位階層の波動が消えて上位階層が見えてきます。

【対応方法】
・時間足を試行錯誤的に変えて
 最上位の階層に存在する波動を見つけ出す。
・最上位の階層を見つけ出し定義できれば、基準階層とします。
・基準階層にある波動を一つ一つ丁寧に分解して
 階層を掘り下げます。
・これを何回も繰り返し、自分か取引する時間軸まで落とし込みます。
私は5階層から6階層まで掘り下げています。

その作業が完了してから、将来の上位階層の波動を予測して、
下の階層に落とし込みしていきます。
この作業が将来の値動きの予測に役立ちます。

他者のエリオット波動分析のアイデアを見る際に注意すべき点は、
上位階層から落とし込まれた分析かどうか?も重要です。

ドル円月足チャート
スナップショット
ちなみに私のチャートを見てもらうと
波引きがカラフルですが、
これは色の違いが階層の違いを表しています。
波動を色で仕分けることで、
視覚的に階層毎の波動のバランスも確認できます。

チャートを見てください。
青線が基準階層の波動、
オレンジが一つ下の第一階層の波動を示します。
当っているかどうか分かりませんし、色々なカウントがあると思います。
個別の問い合わせには対応できませんが、
力が付きますので階層分けにチャレンジしてみてください。

Amazonで書かれているエリオット波動分析の評価は悪いですね(笑
しかしながら、物事メリット、デメリット、
出来ることできないことがあります。
私たちがすべきことは、
メリット・デメリットを正確に把握し、
メリットは伸ばす、デメリットは他の手段で補完するなど
どうやったら使えるようになるのか?を考える事です。
エリオット波動の良い所は「現在位置を定義できる点」です。
このメリットの大きさに気付ける事も大切です。
参考までに。
Elliott WaveWave Analysis

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