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メタ、最新AIモデル「Llama3」を公開=インスタなどのSNSでも活用開始される

米Meta(旧フェイスブック)は18日、最新の生成AIモデル「Llama 3」を公開し、80億パラメータの「Llama 3 8B」と700億パラメータの「Llama 3 70B」の2種をリリースした。同社はこれらのモデルは性能面で前世代の「Llama 2」シリーズを大きく上回るとしている。特に、Llama 3 8Bは、同等のパラメータを持つ他社のモデルよりも優れた成績を9つのベンチマークで示している。

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新モデルは、知識、スキル獲得、推論などを測定する複数のAIベンチマークで高評価を受けており、その中にはMMLU(知識測定)、ARC(スキル獲得測定)、DROP(テキストに基づく推論測定)などが含まれる。Llama 3 0Bは、Gemini 1.5 ProやClaude 3 Opusなどのモデルと比較して優れた成績を示した。

Metaによると、Llama 3は公開されているソースから集められた15兆トークンのデータセットを使用しており、これには非英語データも5%含まれている。これにより、英語以外の言語に対するパフォーマンスも向上している。合成データを用いた長文ドキュメントの生成も行っており、さまざまなタスクでのモデルの性能を強化している。

Llama 3は、今後はAWS、、Google Cloudなどのクラウドプラットフォームで提供される。Metaの発表によると、今後Llama 3は多言語対応やマルチモーダルに対応し、より長いコンテキストの取り扱いや、推論やコーディングなどのパフォーマンスのさらなる向上が目標だという。

インスタを含むSNSでAIアシスタント「Meta AI」を提供開始

Metaは同日、AIアシスタント「Meta AI」をInstagram、Facebook、Messenger、WhatsAppに展開すると発表。初期は英語版のみ、北米やシンガポール含む数十カ国で利用可能だが、日本は含まれていない。同サービスはRay-Ban MetaスマートグラスとMeta Questシリーズでも使えるようになる。新たなLLM「Llama 3」で構築され、マーク・ザッカーバーグCEOは、「Meta AIは自由に使える最もインテリジェントなAIアシスタント」と述べ、Google検索とMicrosoftのBingの情報を直接統合したことも明かした。

Meta AIはmeta.aiからでもアクセス可能。WhatsAppとmeta.aiでは、画像生成機能「Imagine」もβ版として利用が可能だ。入力内容に応じて画像を生成し、アニメーション化してGIFとして保存・共有もできる。Meta AI利用開始時には、入力データがAI向上のために使われる旨の注意書きが表示される。