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豪ドル週間見通し:弱含みか、豪準備銀行による追加利上げ観測は後退

■伸び悩み、米債務上限問題に対する懸念残る

今週の豪ドル・円は伸び悩み。5月23日に92円台前半まで買われたが、米国の債務上限問題をめぐる大統領と下院議長の協議は合意に至らず、米債務不履行の懸念は消えていないことから、リスク回避的な豪ドル売り・円買いが観測された。週後半に米ドル・円相場が円安方向に振れた関係で豪ドル売り・円買いは縮小したが、リスク選好的な豪ドル買いは一部にとどまった。取引レンジ:90円76銭-92円35銭。

■弱含みか、豪準備銀行による追加利上げ観測は後退

来週の豪ドル・円は弱含みか。債務上限引き上げに関する協議は続いており、債務不履行への懸念は消えていないことから、リスク選好的な豪ドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。豪準備銀行(中央銀行)の政策金利については、5月理事会で利上げ再開を決めたが、経済見通しの前提となる金利水準は「3.75%前後でピーク」との見方を変えておらず、追加利上げ観測は後退したとみられる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント

・特になし

予想レンジ:90円00銭-93円00銭

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