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買い一巡後は大型連休前のリバランスに

 26日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、こう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。25日の米国市場は、NYダウが375ドル安、ナスダックは100ポイント安だった。1-3月期の国内総生産(GDP)の伸び鈍化を受け成長減速が懸念され、同四半期の価格指数は予想以上に伸びが加速したため長期金利上昇を嫌気した売りも強まった。決算を受けたメタ・プラットフォームズの急落の影響も投資家のセンチメントを冷ます形となった。シカゴ日経225先物は大阪比55円高の37665円。円相場は1ドル155円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。メタ・プラットフォームズの急落は前日の時間外取引での急落により織り込まれている。一方で、25日の取引終了後に決算を発表したマイクロソフト、アルファベットは予想を上回ったことが好感され、時間外取引で上昇しており、安心感につながりそうだ。

 日経225先物はナイトセッションで米国市場の下落影響から一時37130円まで売られる場面も見られたが、マイクロソフトなどの時間外での上昇を受けて、終盤にかけて一時37910円まで買われた。朝方は指数インパクトの大きい値がさハイテク株主導の上昇が見込まれるだろう。昨日の日経平均株価は前日に上回った75日線を再び割り込む形で前日のリバウンド部分を帳消しにしていたが、38000円を意識した展開が期待されよう。

 買い一巡後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなかで膠着感が強まる可能性が高そうだが、円相場が1ドル=155円台後半へと歴史的な円安水準となるなか、輸出採算の改善よりも、輸入物価上昇に伴う経済への悪影響が懸念されるなど、相当織り込まれていた。アク抜け的な動きも意識されそうである。

 ただし、主要企業の決算が本格化しているほか、大型連休に入ることで、持ち高調整の動きが強まりそうである。リバランスの動きから足もとで低迷しているハイテク株などには買い戻しの動きが意識されそうだが、全体としては様子見姿勢が強まりやすいところであろう。

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