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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株への見直しの動きが意識されてきやすい~

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■ハイテク株への見直しの動きが意識されてきやすい

■ホンダ、24/3営業利益 77.0%増 1兆3819億円、25/3予想 2.8%増 1兆4200億円

■前場の注目材料:カスタマーハラスメント、従業員保護義務化へ

■ハイテク株への見直しの動きが意識されてきやすい

13日の日本株市場は、膠着感の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが125ドル高、ナスダックは5ポイント安だった。ソフトランディング期待から買い先行で始まった。ただし、5月のミシガン大消費者信頼感指数が大幅悪化し、昨年11月来の低水準となったため景気減速懸念に相場は失速。期待インフレ率が予想外に上昇したほか、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の年内の利下げを否定するタカ派発言を受け、長期金利の上昇が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比45円安の38195円。円相場は1ドル155円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38440円まで買われた後は、75日線が位置する38340円辺りを下回っての推移となった。同線が心理的な抵抗線として意識されやすいだろう。先週末の日経平均株価は75日線、25日線を上回る場面も見られたが、買い一巡後は軟化し、両線を下回って終えていた。75日線の38453円、25日線の38558円接近では強弱感が対立しやすいだろう。

一方で、38000円では下値の堅さが意識されやすく、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。米国市場ではTSMCが4月の売上高が好感されて4%を超える上昇となり、エヌビディアなど半導体株の一角が買われていた。国内では週末に決算を発表した東エレク8035は予想を下回ったものの、悪材料出尽くしといった値動きをみせてくるようだと、ハイテク株への見直しの動きが意識されてきやすいと考えられる。

今週は米国で消費者物価指数(CPI)の発表を控え、結果待ちの状況になるだろう。ただし、決算発表は週前半でピークを通過することから、機関投資家は動きやすくなると考えられ、業績面を見直す動きなどもみられそうである。なお、前週末に決算を発表したところでは、KDDI9433、三菱地所8802、KOKUSAI66525、住友電工5802、東急不HD3289、ミネベア6479、関ペイント4613、アシックス7936、PHCHD6523、コムシスHD1721、鴻池運輸99025などの動向が注目される。

■ホンダ、24/3営業利益 77.0%増 1兆3819億円、25/3予想 2.8%増 1兆4200億円

ホンダ7267が発表した2024年3月期業績は、売上収益が前期比20.8%増の20兆4288億200万円、営業利益は同77%増の1兆3819億7700万円だった。主力市場の北米や強みのハイブリッド車で販売が伸びたほか、円安も貢献した。あわせて上限を3000億円とする自社株買いも公表した。なお、2025年3月期業績は、売上収益が前期比0.6%減の20兆3000億円、営業利益は同2.8%増の1兆4200億円を計画。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(38229.11、+155.13)

・NYダウは上昇(39512.84、+125.08)

・1ドル=155.70-80円

・SOX指数は上昇(4808.03、+48.26)

・VIX指数は低下(12.55、-0.14)

・米国のインフレ沈静化期待

・東証による企業価値向上の要請

・カスタマーハラスメント、従業員保護義務化へ

・露軍、ハリコフ州侵入、5集落を制圧

・「太陽フレア」で磁気嵐観測、北海道、輪島などでオーロラ

・イスラエル、国際法違反か、米報告書、供与武器、ガザ使用で

・脱炭素「2040ビジョン」政府策定へ、産業競争力強化

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 4月マネーストックM3(3月:前年比+1.8%)

<海外>

・特になし

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