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美容グループPuig、スペインのIPOで150億ドルの評価を求める

キーポイント:
  • 1株22ユーロから24.5ユーロの株式を売却予定
  • 30億ユーロの資金調達を目指す
  • プイグ一族が株式の過半数を保持

香水とファッションの会社Puigは、スペイン最大の新規株式公開(IPO) で、139億ユーロ(148億ドル) もの評価を求めている。

バルセロナに本社を置く同社は木曜日、1株あたり22ユーロから24.5ユーロで新株と既存株を売却することにより、30億ユーロもの資金調達を目指すと発表した。

ラバンヌとキャロライナ・ヘレラの香水メーカーである同社は、スペインの株式市場規制当局に送られた書類によると、IPOで約12億5000万ユーロの新株と13億6000万ユーロの既存株を提供する。

ゴールドマン・サックスはIPOの安定化マネージャーとして、3億9,000万ユーロを上限に買い取るオプションも持つ。

この株式は、A種株式より議決権は少ないが、経済的権利は同じであるB種株式となる。

マドリード株式市場への上場は5月3日に行われる見込みで、2015年2月に空港運営会社AENAがデビューして以来、スペインで最大の上場となる。金曜日に始まるブックビルディング期間は4月30日に終了する予定である。

「プーチの株式は、これまで高級企業のニッチを欠いていたスペインの株式市場にとって良い取引になるだろう」と、プーチの大株主であるロレアルの株主であるアバンテ・アセソーレスのポートフォリオ・マネージャー、ホセ・ラモン・イトゥライガ氏は語った。

「しかし、彼らが提案する範囲はやや高く、この分野の企業に対する市場の意欲を利用しようとしている」とイトゥライガ氏は付け加えた。

プーチは、市場価値がそれぞれ2370億ドル、490億ドルであるライバルのロレアルやエスティローダーとの競争力を高めるため、近年、高級ブランドのビレドやシャーロット・ティルベリーのメイクアップなどのブランドを買収した後、株式公開に踏み切った。

昨年の売上高が43億ユーロだったプーチは、アジアでの事業拡大を計画し、今年7%の成長が予測される世界の美容市場でシェアを獲得しようとしている。

IPOは次の発展段階への選択肢を増やすことになるが、プーチ一族は株式の過半数と議決権の大部分を保持する。

IPO市場は、 (link)、地政学的な懸念が金利低下の見通しを相殺し、世界の株式資本市場は好調に推移している。

スペインのファッション小売企業テンダムは今週、ロイターに対し、来年2月までにIPOを計画していると語った (link)。

(1ドル=0.9374ユーロ)

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