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UAW、フォルクスワーゲン・テネシー工場での組合勝利に期待

全米自動車労組は、フォルクスワーゲン VOWのテネシー工場で金曜日に行われる組合化投票の集計で、反組合的なアメリカ南部を組織労働者に開放するような衝撃的な勝利を収めることを期待している。

勝利すれば、チャタヌーガ工場は1940年代以降、選挙によって組合化された南部初の自動車工場となり、南部で組合化された初の外資系自動車工場となる。

また、テスラ TSLAを含む全米の10社以上の自動車メーカーが所有する工場の組合化を目指すUAWのショーン・フェイン会長のキャンペーンにとっても大きな一撃となるだろう。フェイン氏と彼のチームは、この取り組みに2026年まで4,000万ドルを費やすことを約束している。

全米労働関係委員会の連邦職員は金曜日夕方、3日間の投票が終わった後、投票用紙の集計を開始し、東部時間午後11時頃((0300 GMT))に結果が出る予定だ。

「VW工場で働くアイザック・メドウズさんは、組合支持に投票したという。「UAWは僅差で票を失ったが、VW工場で働く労働者のアイザック・メドウズ氏は、組合支持票を投じたと語った。

2014年と2019年の同工場での投票ではUAWは僅差で敗れたが、今年の投票に先立ち、労働組合に対する世論の支持は急上昇しており、ビッグスリー自動車メーカーとの契約交渉((link))は昨年成功した。

UAWは、工場の適格労働者(VWのテネシー工場には約4,300人)の70%が組合化を支持するカードに署名した時点で投票を開始すると発表している。

UAWの成功によって他の工場でも組合結成の機運が高まることが広く期待されているが、米国南部の多くの地域では反組合感情が根付いている。今週初め、テネシー州を含む南部6州の共和党知事が組合結成反対を表明した。

「カリフォルニア大学バークレー校のハーレー・シェイケン教授(労働学)は、「私たちは今、一般的な労働組合に関して、前例がないほどの異常な時期を迎えている。

ここ数カ月間、電気自動車のSUV「ID.4」などを生産する同工場の有志労働者グループは、デトロイトのUAW幹部から時折指導や支援を受けながら、支持を集めるための組織化会議を開いてきた。

同工場の従業員の中には、UAWに加入すれば将来的に労働者の雇用保障が弱まる可能性があると反論する者もいる。

従業員や地域住民など、多くの組合支持者と反対者が車道に列をなしていた過去の投票とは対照的に、投票が行われた工場の構内は例年より静かだったというのが、双方の労働者の一致した意見だ。

VWは、世界で唯一の非組合員工場での投票について中立の立場をとっていると述べた。UAWは以前、1988年に閉鎖される前にラビット車を製造していたペンシルバニア工場でVW労働者を代表していた。

VWは何十年もの間、南部の自動車工場でストライキを繰り返してきた。以前VWで2度の僅差での敗北を喫したのに加え、日産 7201が所有する南部の工場でさらに3度の大きな敗北を喫し、最後の敗北は2017年にミシシッピ州で喫したものだった。

その後、広範な労働運動はいくぶんルネッサンスを遂げ、昨年はさまざまな産業で記録的な数の労働者がストライキに突入した((link))。

昨年秋、ジョー・バイデン米大統領はデトロイト郊外のピケットラインを歩き、組合はゼネラル・モーターズ GM、フォード・モーター F、ステランティス STLAMから2桁の昇給率と生活費の引き上げを勝ち取った。その結果、非組合員である自動車メーカーによる賃上げの波に火がつき、一部のアナリストは組合を締め出すためのものだと指摘した。

アラバマ州のメルセデス MBG工場では、労働者の過半数が組合化を支持することを示すカードに署名しており、5月13日の週にUAW選挙が行われる次の (link)。

UAWはまた、アラバマ州のヒュンダイ 005380工場とミズーリ州のトヨタ 7203自動車部品工場で、従業員の30%以上がUAWへの加入を希望するカードに署名したと発表した。

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