ゲームストップ、2021年以来の最高値を更新 「轟音キティ」復活でミーム株マニア再燃

小売の寵児ゲームストップとAMC AMCは火曜日、「轟音キティ」のキース・ギル氏の投稿が2021年のミーム株騒動の中心人物の復活について話題を呼び、急騰した。

ゲーム小売業 GMEの株価は70％急騰し、2021年6月以来の高値となった。世界最大の劇場チェーン AMCの株価は、ボラティリティによる複数回の取引停止の中、90％急騰した。

ギルがミームを共有し、「X-MENオリジン」、「ウルヴァリン」、「ザ・ムービー」など10以上の映画のクリップを共有した後、前場から上昇が始まった：X-MENオリジン：ウルヴァリン』、『アベンジャーズ』、1993年の西部劇『トゥームストーン』など。

J.P.モルガンのデータによると、投稿には企業名が挙げられていないにもかかわらず、月曜日と火曜日の午前10時30分（米国東部時間）現在、個人投資家によって最も取引されている銘柄はゲームストップとAMCであった。

その主な理由は、約3年ぶりにソーシャルメディア・プラットフォームXに復帰したギル氏が、2021年1月にGameStopへの強気コールで、いわゆるRedditラリーの火付け役となったからである。

タトル・キャピタル・マネジメントのマシュー・タトル最高経営責任者（CEO）は、「轟音キティが復活したという事実は、株式市場にとって全く無意味なはずだ。(しかし、) そうではないという事実は魅力的だ」と述べた。

ゲームストップの株価は金曜日の終値から3倍近くに値上がりし、時価総額は160億ドルに跳ね上がった。

分析会社オルテックス・テクノロジーズによれば、空売り筋は火曜日に16億ドルの損失を計上し、月曜日からの損失を合わせると24億ドルになるという。

S3パートナーズの予測分析担当マネージング・ディレクター、イホール・ドゥサニウスキー氏は、「今日の損失は、多くの空売り筋を傾かせ、GMEの株価をさらに押し上げるバイ・トゥ・カバーでポジションを圧迫するだろう」と語った。

一方、AMCは月曜日に市場価格で2億5000万ドルの株式売却を完了し、株価は4月中旬につけた史上最安値から2倍以上の5.19ドルへと78％急騰した。

熱狂はマイクロキャップ企業の株式にも広がった。

ヘッドフォン・メーカーのコス KOSS、ブラックベリー BBの米国上場株、食品保存容器のタッパーウェア TUPは15％から30％上昇した。

レディット RDDTの株価は7.4％上昇した。ソーシャルメディア企業は2021年、個人投資家がウォール街対メインストリートの戦いで頂点に達した高度な空売り銘柄を調整し、ターゲットにするために利用された。

手数料ゼロの取引を主流にした個人投資家向け証券会社ロビンフッド HOODは8.2％上昇した。

「これは馬鹿げているが、すべては自由市場の一部だ」と、ゲームストップの元空売りであるシトロン・リサーチのアンドリュー・レフト氏は語った。