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ブレンンターク、化学製品の価格上昇圧力で株価下落

キーポイント:
  • 第1四半期の営業EBITAは2億6,000万ユーロ、前年同期比24%減
  • ガイダンスは12億3,000万~14億3,000万ユーロの下限と予想
  • 株価は約9%下落

ドイツの化学品販売会社ブレンンターク BNRは火曜日、価格圧力と一部地域での需要が予想を下回ったため、年間業績予想を下方修正し、第1四半期の予想も下回ったため、株価は急落した。

化学品会社は過去2年間、需要の低迷を理由に在庫を削減してきたが、米国、欧州、中国での販売量が徐々に回復していることから、一部では回復の兆しが見えている。

ブレンンターク氏は、正確な数字は示さなかったものの、販売量の増加は価格の下落を補うものではないと述べた。

クリスチャン・コールペントナーCEOはアナリストとの電話会議で、「第1四半期は期待に十分に応えられていなかったので、現時点で適切な価格帯を見つけるのは少し難しい」と述べた。

しかし、価格の改善については、特に倉庫事業ビルダーにおいて「心強い兆し」が見られると同氏は述べた。

ブレンンターク社の財務責任者クリスティン・ノイマンは、美容、ヘルスケア、栄養分野で需要が回復しているものの、マテリアルサイエンス分野はやや鈍化していると述べた。

ノイマンは、EMEA(欧州・中東・アフリカ)および北米地域から数量が伸びている一方で、ブレンンタークの売上高の10%未満を占めるラテンアメリカは最も弱い市場であり、中国もまだ完全に軌道に乗っていない、と記者団に語った。

バークレイズのアナリストは、ノートの中で、この四半期における価格正常化は予想以上に急だったと述べた。

コールパインナーは電話会見で、紅海で船舶が相次いで襲撃された結果、物流コストの増加と輸送時間の延長が見られたが、混乱はなかったと述べた。

ブレンンタークの株価は1432GMTで8.4%下落し、11月以来の安値となった。同社は、2024年の利払い・税引き・償却前営業利益((EBITA))が12.3億ユーロから14.3億ユーロのレンジの下限になるとの見通しを示した。

アナリストは、Vara Research社による世論調査で、2024年の営業EBITAを12.7億ユーロ(13.7億ドル) と予想していた。

ブレンンターク社によると、四半期の営業EBITAは前年同期比24%減の2億5970万ユーロとなり、予想の2億7940万ユーロを下回った。

同社は、上半期は下半期よりも厳しい状況になると予想しているが、2024年には市場環境が改善すると「慎重に楽観視」している。

営業EBITAはブレンンタークの両部門で20%以上減少し、第1四半期の売上高は前年同期比12%減の40億ユーロとなり、こちらもアナリスト予想を下回った。

JPモルガンのアナリストはメモの中で、今回のガイダンスの引き下げは、2024年の残りの期間で、四半期あたり約3億2,000万ユーロの大幅な収益回復を意味すると述べた。

(1ドル=0.9272ユーロ)

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