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グルポ・メヒコのアサルコ社、価格高騰の中、米国の銅製錬所を再開へ

産業コングロマリットのグルーポ・メヒコ GMEXICO/Bが支配する鉱業会社アサルコは、赤色金属の価格が記録的な高値をつけるなか、休止中の銅製錬所を米国で再開する計画であると、同社の計画を直接知る2人の情報筋がロイターに語った。

アサルコは、1999年にグルーポ・メヒコによって初めて買収された。 (link)、アリゾナ州のヘイデン製錬所と近隣の銅山、テキサス州のアマリロ製錬所の再開に向けて、労働組合と交渉中である。

ヘイデン製錬所の再開は、 、国内の主要な赤色金属の供給量を増やすことになる。国内には製錬所が2つしかないため、精製銅の使用量は生産量の2倍である:フリーポート・マクモラン FCXのアリゾナ州マイアミ製錬所と、リオ・ティント RIORIOのユタ州ケネコット製錬所である。

情報筋によれば、最近の銅価格の高騰((link))は、米国における銅製錬の必要性が高いことを考慮し、アサルコがヘイデンを再稼働させる動機になったという。

メキシコシティに本社を置くグルーポ・メヒコ社はコメントを拒否した。

銅の需要は、世界的なクリーン・エネルギーへの移行と人工知能の利用拡大が主な要因となって、今後数年間は着実に伸びると予想されている。しかし、最近の価格急騰は、投機的な動きによるところもあるようだ (link)。

シカゴ・マーカンタイル取引所(通称コメックス)で最も取引量の多い銅の前月限 (HGc1)は、1月以来24%上昇し、今週ポンドあたり5.1985ドルを記録した。

ロンドン金属取引所や上海先物取引所の動きを上回るコメックスの上昇は、価格の下落に賭けていた人々がポジションをカバーせざるを得なくなった投機的な動きによってもたらされた 。

トラフィグラ (TRAFGF.UL) や IXM などのトレーダーは、ショート・ポジションをカバーするため、アメリカの CME 倉庫に銅を出荷しようと躍起になっています (link)。LME の在庫の 60%を占めるロシアの銅も、米国での受渡しはできない。

モスボール

(アサルコの製錬所はフェニックスの南西約100マイル(約161キロ)())に位置し、組合員による労働ストライキの後、4年以上フル稼働していない。同製鉄所は環境破壊が広がっており、米国環境保護庁から "スーパーファンド "危険廃棄物サイトとみなされている。

ある情報筋によると、アサルコ社は現在、採掘・製錬労働者を代表する組合と交渉中だという。アサルコ社は、まず採掘労働者との契約をまとめ、次に製錬所スタッフとの契約をまとめることに注力している、と同筋は付け加えた。

同社は昨年6月、12月に期限切れとなる製錬所の大気質許可証の延長を州および連邦当局に申請した。

ある情報筋によれば、アサルコ社は最近、世界第2位の銅生産国であるペルーの代表団を同製錬所で接待した。

アサルコ社の近隣にあるレイ鉱山とミッション鉱山からの精鉱は、現在主に中国の製錬業者に販売されている。

最後に稼動したとき、ヘイデンの年間生産能力は3億ポンド(13万6078トン) で、レイ鉱山から抽出された銅を加工していた。

ヘイデン製錬所のフル操業を再開することで、アサルコはその精鉱を銅カソードと呼ばれる製品に加工し、テキサス州アマリロの製錬所で線材やその他の製品に使用できるようになる。

Asarcoの "RAY "と "ATR "ブランドの銅カソードは、契約決済のためにComexに引き渡される可能性がある。

この計画はまた、銅精鉱の世界的な供給の逼迫を強調するものでもある。

銅精鉱の供給力を示す指標であるトリートメント・チャージは、4月に初めてマイナス((link))に転じた。

国際銅研究会によれば、昨年アメリカは87万900トンを輸入し、160万トン以上の 精銅を消費 したものの、88万880トンの精銅を生産した。

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