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マイクロソフト、1─3月期決算が予想上回る AI導入が寄与

米マイクロソフト MSFTが25日に発表した第3・四半期(3月まで)決算は売上高と利益が市場予想を上回った。クラウドサービスおよびビジネスソフトウエア製品全体での人工知能(AI)導入による伸びが寄与した。

株価は引け後の時間外取引で4%超上昇し、時価総額を1280億ドル押し上げた。

Eマーケターのブリーフィング担当シニアディレクター、ジェレミー・ゴールドマン氏は「AIに支援されたマイクロソフトの決算は、イノベーションの強化が実を結んでいることを示している」と指摘。生成AI「チャットGPT」を手がける米新興企業オープンAIへの投資などに言及した。

売上高は17%増の619億ドルと、LSEGがまとめた市場予想(608億ドル)を上回った。1株利益は2.94ドルで、こちらも市場予想(2.82ドル)を上回った。

同時にAIを中心とした設備投資も前年同期の115億ドルから140億ドルに増加。調査会社ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想(131億4000万ドル)を上回った。

クラウドサービス「アジュール」を含むインテリジェント・クラウド部門の売上高は267億ドルに増加。LSEGのデータによると、市場予想は262億4000万ドルだった。

アジュールの売上高は31%増。ビジブル・アルファがまとめた予想は29%増だった。

昨年11月に月額30ドルで企業向けに提供を開始したAIツール「コパイロット」が企業向けソフトウエアとウィンドウズ事業の伸びに寄与しており、ウィンドウズを含む「モアパーソナルコンピューティング」部門の売上高は17%増の156億ドルと、LSEGがまとめた市場予想の150億8000万ドルを上回った。

パソコン販売の回復も寄与した。

業務用ソフト「オフィス」事業やビジネス向け交流サイト(SNS)リンクトインを含む部門の売上高は12%増の196億ドル。市場予想は195億4000万ドルだった。

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