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BHPの買収提案、アングロ経営陣は高く評価せず=関係筋

英資源大手アングロ・アメリカンの経営陣は同業の豪BHPグループ BHPによる買収提案をさほど魅力的だと考えていないと、関係者2人がロイターに明らかにした。

BHPは25日、アングロ・アメリカンに対して388億ドルの買収提案を行ったと発表した。実現すれば、クリーンエネルギーへの移行で重要性が高まる銅の生産で世界シェア約10%を握る最大手が誕生することになる。

一方、関係筋の1人はアングロ・アメリカンが南アフリカで展開するアングロ・アメリカン・プラチナム AMSとクンバ・アイアン・オア KIOの事業分割が複雑であることにBHPの提案は対処していないと指摘する。

別の関係者によると、アングロ・アメリカンは傘下のダイヤモンド事業デビアスのパートナーを探しているという。デビアスはBHPが買収完了後に戦略的見直しを行う事業に含まれている。

アナリストは、今回の買収提案はアングロ・アメリカンの取締役会や株主を納得させるのには十分でないと指摘。同社の事業は他の大手鉱山会社との統合の方が適しているとの見方を示している。

BHPの買収提案を受け、他の企業もアングロ・アメリカンに買収を提案する可能性があるとみられている。

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