レンジチャートとは

時間はチャートの様々な要素を構成する源になりますが、レンジバーを使うと金融商品の値動きの分析から時間というファクターを排除することができます。このチャートでは、価格がユーザーが指定した値に達した時に新しいバーが形成される仕組みになっています。

目次:

レンジバーとは

レンジバーは価格ベースのチャートで、時間を考慮に入れません。時間の経過にかかわりなく、価格が指定した値まで動いたときにはじめて新しいバーが出現します。そのため、他の一般的なチャートタイプの多く(ローソク足やラインなど時間ベースのバー)とは対照的に、レンジバーが表示される時間の間隔は異なっています。

新しいバーの表示条件になる価格レンジを選択できます。

「1レンジ」は常に価格変化の最小単位(1ティック)に相当します。

レンジバーと標準バーとの比較

この2つのチャートタイプの違いは、まず価格ベースか時間ベースかという点で全く異なります。これはスーパーチャートを構成するチャートタイプを大きく二分するものでもあり、以下ではこれら2つの観点から比較をしていきます。

レンジバー

  • 価格がティック単位で指定した最小値幅分を動くと、新しいバーが出現します。
  • 短期トレードに適しています。
  • サポート/レジスタンスラインをより明確に把握できます。

標準バー

  • 一定の時間が経過すると新しいバーが出現します。
  • 買い手と売り手の攻防を比較的長い時間で表示するのに有利です。
  • チャートパターンとの相性に優れています。

レンジバーの有効化

このチャートタイプを選択するには、以下2つの方法があります:

チャートタイプ(バーのスタイル)メニューから 「レンジ」を選択します。

「チャートの時間足」のドロップダウンメニュー内で「レンジ」セクションに移動して、価格レンジを選択します。

レンジバーの設定

2つの一般的なバースタイル(バーまたはローソク足)から選択ができます。

バーを選択した場合、以下の設定が可能です:

  • 上昇バー: 上昇バーの色を設定します。
  • 下降バー: 下降バーの色を設定します。
  • 上昇予測バー: 上昇予測バーの色を設定します。
  • 下降予測バー: 下降予測バーの色を設定します。

予測バーは現在形成されているバーのデータに基づいて構築されます。

また、細いバーがお好みの場合は「細いバー」にチェックを入れてください。太いバーがお好みの場合はチェックを外してください。

「疑似バー」にチェックを入れると形成途中の仮想のバーを表示できます。

レンジチャートでローソク足の表示を選択した場合、以下の設定を変更できます:

  • 実体: 上昇/下降ローソク足の実体の色を設定します。
  • 枠: 上昇/下降ローソク足の枠の色を設定します。
  • ヒゲ: 上昇/下降ローソク足のヒゲの色を設定します。
  • 予測バー: 上昇/下降予測バーの色を設定します。

まとめ

価格はトレードにおいてきわめて重要なパラメーターです。価格のみに注目するなら、レンジバーやそのインターバルを活用することで戦略を強化できます。また、このチャートタイプではサポート/レジスタンスラインを明確に把握できます。

ご自分のトレード戦略が価格ベースであれば、ほかにも日中で使える高度なチャートタイプがありますので、レンジバーと比較しながらニーズに合うものを見つけてください。

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