時間足と値幅 ― インターバルのカスタマイズ
時間足と値幅 ― インターバルをカスタマイズして独自の分析を行うことができます。TradingViewの様々なチャートタイプを活用して、自分に合う方法で時間と価格の動きを確認してみましょう。スーパーチャートがあればトレードの世界をより深く探求できるはずです。
目次:
- インターバルとは — また、そのカスタマイズについて
- 時間のインターバル — 時間足のカスタマイズ方法
- 価格のインターバル — 値幅のカスタマイズ方法
- 練行足/カギ足/ポイント&フィギュアチャートの場合
- 新値足(ラインブレイク)/レンジチャートの場合
インターバルとは — また、そのカスタマイズについて
「インターバル」とは、チャート上にデータを表示するにあたり、どのようにデータをグループ化するかを定義するものです。インターバルには下記の2種類があります:
- 時間ベースのインターバル(時間足): 価格データを等間隔の時間を単位にしてグループ化します。たとえば、単位として1分、5分、1日などの間隔が用いられます。ローソク足チャートの日足を例にとると、それぞれのローソク足が取引日の1日分の時間を表しています。期間が固定されている一方で、値幅が様々に変化するという特徴があります。

- 価格ベースのインターバル(値幅): 時間の代わりに価格の動きに基づいてデータをグループ化します。練行足/カギ足/ポイント&フィギュア/新値足(ラインブレイク)/レンジチャートなど、特殊なチャートタイプで使用されます。このインターバルを採用することでノイズをフィルターして、価格のトレンドや反転を強調することができます。

インジケーターの種類が豊富にあれば、個々人が持つ様々なニーズに合わせてテクニカル分析の手法をカスタマイズできます。しかしながら、時間というものはそれほど自由に設定できるものではありません。データとして使えるパラメーターはただ一つ、時間そのものであり、それは時/分/秒という一貫性をもつ単位で計測されるからです。
とはいえ、標準的な時間足を変更すると、チャートを別の角度から眺めることができるので、自分の取引戦略との相性が良くなることもあるかもしれません。
たとえば、スーパーチャートをカスタマイズして、2時間足(120分)ではなく2.5時間足(150分)でチャートを表示することができます。
また、価格ベースのチャートタイプを使う手法もあります。これは時間ではなく、価格の動きだけをパラメーターにするチャートタイプです。
時間のインターバル — 時間足のカスタマイズ方法
時間ベースのチャート(例: ライン、ローソク足、セッション出来高プロファイルなど)では、画面上部のドロップダウンメニューから「+カスタム時間足の追加…」ボタンをクリックすることで、カスタムの時間足を設定することができます。

また、もっとシンプルにカスタム時間足を設定する方法もあります。設定対象のチャートを選択した状態で数字を分単位で入力するだけで設定が可能です。

価格のインターバル — 値幅のカスタマイズ方法
ここでご紹介するチャートタイプはチャート表示の基本的な単位として値幅を使用しています。
TradingViewでは、以下のように価格ベースのチャートタイプを用意しています:
練行足/カギ足/ポイント&フィギュアチャートの場合
これらのチャートは表示こそ異なりますが、計算に使用するパラメーターは三者とも同じです。以下のいずれかから選択可能です:
- アベレージ・トゥルー・レンジ (ATR): アベレージ・トゥルー・レンジ (ATR) インジケーターで生成された値を利用します。
- 従来方式: ラインサイズにユーザ定義の絶対値を使用します。事前に定義したこのラインサイズを超えた時に新しいラインが描かれます。
- パーセントLTP: ラインサイズはユーザー定義のパーセント値に基づいたものになります。ここで指定されたパーセント値を直近の終値に適用してラインサイズを計算します。そして、最も近いバーの最小ティックサイズに丸められ、この値がすべてのバーで一貫して適用されます。
新値足(ラインブレイク)/レンジチャートの場合
これらのチャートの価格のインターバルは上記とは異なる設定になっています。
レンジバーは価格変動の最小値を利用して新しいバーを描画します。画面上部の「時間足」のドロップダウンメニューで、事前設定されたレンジを以下から選ぶことができます:
- 1レンジ
- 10レンジ
- 100レンジ
- 1000レンジ
新値足(ラインブレイク)は直前のラインの高値と安値を利用して新しいラインの色を決定します。緑が上昇、赤が下降を示します。
このチャートタイプでは、新しいラインを描画する際にシステムが考慮に入れるラインの本数を定義することができます。この本数が新値足(ラインブレイク)のインターバルとなります。
おわりに
以上のように、自分の戦略を活用しながら独自の分析手法を取り入れることで、自分にとって最適なチャートが作成できるというトレーダーも多くいることでしょう。分析の時間軸の違いに応じて様々な目標の達成を目指すことができます。
TradingViewではチャート分析において皆様の独自性と創造性をサポートします ― TradingViewでは必要な時に必要なマーケットをご覧いただけます。ぜひTradingViewでトレードの世界から最大限の力を引き出してください。
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