スクリプト公開のルール
これらのルールは、TradingView上のすべての公開スクリプトに適用されます。また例えば招待制スクリプトを公開している場合など、ベンダーとみなされる基準に合致する場合は、ベンダー要件も満たす必要があります。
これらのルールはスクリプトの公開のみに適用されます。これらに加えて、TradingViewのハウスルール全般がスクリプト作者に適用されることにもご留意ください。
以下、スクリプト作者の皆様に役立つ情報となります:
- スクリプト作者へのヒント
- TradingViewのスクリプトモデレーション
- Pineユーザーマニュアルのスクリプトの公開の章
- スクリプトのプライバシー
- 利用規約、ポリシー、免責事項(第20条でスクリプトをカバーしています)
スクリプトの可視性
TradingViewのすべてのアカウントタイプのユーザーが、スクリプトを公開またはプライベートで投稿することができます。公開/プライベートのいずれを選択されたかに関わらず、任意のソースやオープンソース、保護、招待専用などアカウントの種類に応じて許可されているアクセス制御の公開モードを使用することができます。投稿したすべてのスクリプトは、ユーザープロフィールのスクリプトタブに表示されます。
プライベートスクリプト
プライベートスクリプトはモデレートされず、あなた以外には表示されません。プライベートで投稿する場合、TradingView上の他の場所では公開されないことをご確認ください。またプライベートスクリプトに対して、TradingViewの公開コンテンツから参照することやリンクを貼ることは禁止されています。
プライベートで投稿されたものをご友人や顧客の方と共有されるには、スクリプトへのリンクを直接送信して下さい。リンクはスクリプトのページを開いて、ブラウザからURLをコピーする事で取得できます。
公開スクリプト
公開スクリプトは、TradingViewの公開ライブラリに表示され、何百万人ものTradingViewユーザーやそのリンクにアクセスするインターネットユーザーが閲覧できるようになります。これらのスクリプトは公開されるため、以下の条件を満たしている必要があります:
言語
- 公開ライブラリはTradingViewの全言語版で共通です。すべてのメンバーが公開スクリプトの恩恵を得るには英語が優先される必要があります:
- 公開スクリプトのタイトルは必ず英語のみであることが必要です
- 説明では他の言語での記述も歓迎ですが、英語が冒頭に表示される必要があります。
- 作者は、公開スクリプトのユーザーインターフェースのテキストとして英語以外の言語を使用できますが、その場合、公開スクリプトの説明文にそのテキストの英訳も記載する必要があります。
オリジナリティと有用性
- 公開スクリプトの説明文は、あなたのスクリプトがどのように独創的で、なぜトレーダーに役立つのかをコミュニティに説明する場所になっています。こうした説明がない場合、モデレーターはその公開スクリプトを非表示にします。
- あなたのスクリプトがオリジナルであり、コミュニティスクリプトに付加価値を与えるものであることを確認しましょう。オープンソースのビルドインや自動生成コード、弊社製品や第三者の教材からのコード、その他のパブリックドメインのコードからの焼き直しは避けてください。こうした練習はPineの学習に役立つかもしれませんが、TradingViewの知識を深めるものではありません。
- 新しいスクリプトを必要としないセットアップを共有したい場合は、スクリプトではなくアイデアを公開してください。たとえば、移動平均のパラメータ値を変えただけのセットアップという場合は、新しいスクリプトを公開する必要はありません。
- スクリプト内でインジケーターやその他のコードを組み合わせる場合、公開スクリプトの説明文で、マッシュアップした正当な理由やその構成要素がどのように連動するかを説明する必要があります。インジケーターやその他のコードを結合する以外の目的がないマッシュアップは、新しいスクリプトとしての公開に値しません。
- オープンソースのスクリプトですでに実行されていることを再現するクローズドソースのスクリプトは許可されていません。クローズドソースのスクリプトの説明で、そのスクリプトがソースの保護を必要とするほどユニークであることが立証されていない場合、モデレーターはその公開スクリプトを非表示にします。
- クローズドソースのスクリプトについて、その動作を再現する試みを公開することはできますが、こうしたリバースエンジニアリングの試みによってスクリプトの動作が再現されることを示唆する主張や実証は、スクリプトのソースコードにアクセスできない以上、暗黙的であれ明示的であれ認められません。
- モデレーターは、ハウスルールの精神に反するスクリプトでも単発的な使用であればそれを容認することもありますが、常習化した場合はそれを非表示にします。オリジナリティに欠けるスクリプト、クローズドソースのスクリプトをリバースエンジニアリングしようとする試みなどがこれに該当します。
- あなたが公開するスクリプトは、全体としてあなた自身の興味や専門知識を反映したものでなければなりません。あなたのスクリプトの機能の1つが他の作者のスクリプトと似ていることはあっても、他の作者のスクリプトを複数模倣しようとする試みは認められません。
タイトル
- 7ビットのASCII文字セットのみを使用してください。絵文字や文字を使った特殊効果は許可されません。
- BBやSRなどの略語を除き、タイトルのどの部分にも大文字のみ使用しないでください。
- 英語のみを使用してください。
説明
- あなたのスクリプトがどのように独創的なのか、何をどのように行うのか、どのように使用するのかをトレーダーが理解できるように、詳細で意味がわかる説明を記載してください。計算の根拠となる概念をトレーダーに説明してください。スクリプトがトレンドフォローであることやスキャルピングを目的としたものであることだけを述べても、トレーダーにはあまり役に立ちません。例えば何百種類もあるトレンド分析やスキャルピング手法の中で、どの手法が使われているかを説明することで、よりトレーダーにとって有益なものになるでしょう。
- スクリプトの説明は自己完結型でなければならず、スクリプトの目的を明確にするために、オープンソースコードや他のコンテンツへのリンク/参照に頼ってはいけません。
- クローズドソースのスクリプトの説明では、あなたの言うことをどのようにクローズドソースのスクリプトが行っているかを、トレーダーが理解できるようにする必要があります。私たちは、スクリプトの基礎となるロジックのすべてを明らかにすることを期待しているわけではありませんが、クローズドソースのスクリプトを公開される場合には、それが何かオリジナルなことをしていると仮定しており、トレーダーやモデレーターがそれが何であるかを理解できなければなりません。
- オープンソースのスクリプトを公開する場合、TradingViewのユーザーの中でPineを読める人は少ないということを念頭に置いてください。ユーザーはスクリプトの使用方法を理解するためにあなたの説明を頼りにしています。
- オープンソースや保護スクリプトは定義上無料です。このことを宣伝する必要はありません。また、期間限定で利用可能であることを宣伝したスクリプトの公開は認められていません。
- 絵文字は、説明を読むのに支障がない限り、許可されます。
- 保護スクリプトへのアクセスを制限しないでください。スクリプトへのユーザーアクセスを制御するには、招待制スクリプトを使用してください。
チャート
- スクリプトを公開する際のチャートは、わかりやすく、スクリプトの出力が読み取れるようにしてください。これが、スクリプトをクリーンなチャートで公開するようにお願いしている理由です。
- あなたのスクリプトを他のスクリプトと一緒に使用する必要があり、その理由が説明されている場合を除き、他のスクリプトをチャートに含めないでください。
- チャートに描画や画像を使用しても構いませんが、それはスクリプトの動作や使用方法についての理解に役立つものでなければなりません。
- 使用方法の説明でなければ、チャートに描画や画像を含めないでください。
- 非標準のチャートタイプ(平均足、練行足、カギ足、ポイント&フィギュア、レンジ)を使用して売買シグナルを生成するスクリプトは、非現実的な結果をもたらすため、許可されていません。理由を知りたいという場合はこちらの資料をご参照ください。
- トレーダーが何を見ているのかを理解できるように、完全なシンボル/時間足の情報とインジケーター名をチャート上に表示してください。
ストラテジーの結果
- トレーダーに誤解を与えないバックテスト結果の公表に努めてください。
- 平均的なトレーダーにとって現実的な口座サイズを使用してください。
- 現実的な手数料とスリッページを使用してください。
- トレードやストップのサイズとして、リスクを取るのは資金が持続可能な額の範囲に収めてください。トレードで5~10%以上のリスクを取るのは、一般的に実行可能とは言えません。
- 十分なサンプルサイズ(理想的には100回以上)の取引を生成するデータセットを選択してください。
- 上記の推奨事項にあてはまらない場合は、説明文にそれが正当な理由を記載してください。
- スクリプトの説明文中に、ストラテジーのデフォルトのプロパティを記載し、公開時にも同じ設定を使用するようにしてください。
- 警告を発するようなストラテジーを公開しないようにしてください。
記載漏れと非現実的な主張
- TradingView上でも他の場所でも、スクリプトのパフォーマンスについて、非現実的であったり根拠のない主張はしないでください。過去の取引実績や潜在的な取引実績、シグナルの正確さや統計的な信頼性などに関する主張は、すべて明確に立証されている必要があります。現実的な表現を心がけてください。とりわけ、将来を議論する際には、基本的に将来というものは知り得ないものであり、過去の結果が将来のパフォーマンスを保証するものではないことを念頭に置くようにしてください。
- トレーダーには、スクリプトが何をして何をしないのかをありのままに説明してください。スクリプトの欠点についてユーザーに警告して下さい。例えば、オフセットを使用して過去にプロットした場合は、トレーダーを誤解させないように、その旨を必ず記載してください。
- 将来のデータにアクセスする為に、lookahead を使用した `security()` コールを使用しないでください。より詳しい情報が必要な場合はこちらの資料をご覧ください。
オープンソースの再利用
- これらのオープンソースの再利用ルールは、TradingViewで公開されているすべてのオープンソースにデフォルトで適用されるMozilla Public License 2.0を含む、作者が使用しているすべてのライセンスに優先します。以下の再利用に関するハウスルールが満たされていれば、作者の選択したライセンスが適用されます。
- あなたのスクリプトが他の作者のオープンソースコードを再利用している場合、以下の条件を満たす必要があります:
- 公開スクリプトの説明文に作者のクレジットを記載する必要があります。また、オープンソースのコメントにクレジットを記載するのも良い形式です。
- 元のコードベースに大幅な改良を加えなければなりません。スタイルの変更や入力の変更、変数名の変更、コードの並べ替え、Pineスクリプト™のバージョン間の変換などは、重要な改良とは見なされません。
- また、ご自身のスクリプトがオープンソースで公開されている必要があります。ただし、原作者から明示的な許可を得ている場合、または再利用されたコードがパブリックドメインとみなされ、コードベースの中でも重要でない部分を構成するものである場合を除きます。
- パブリックドメインの例外
TradingViewのオープンソースコードの中には「パブリックドメイン」とみなされるものがあります。以下はパブリックドメインとみなされます:- TradingViewがビルトインやドキュメントで公開している全てのコード。
- 公開されたライブラリスクリプト(インジケーターやストラテジースクリプトではありません)。
- RSIやストキャスティクスなど、他のプラットフォームで広く利用されている古典的なインジケーターから移植された標準的なコード。作者固有の調整や最近のインジケーターの移植を含むオリジナルコードは含まれません。
テスト
- 私的利用を目的としたスクリプト、テストや未完成のプロジェクトは公開ライブラリに含める事はできません。個人的な利用やテスト用のスクリプトはプライベートモードで投稿して下さい。
バージョン
- 既存のスクリプトのわずかな違いのバリエーションやマイナーアップデートを別々のスクリプトとして投稿するのではなく、それらを同じスクリプトに含めて、公開ウィンドウの更新機能を使用してアップデートを公開して下さい。
- 広く使われている古いスクリプトの機能を保存するためにコードベースをフォークしたい場合は、その旨を説明欄で説明してください。
- Pine v5を使用してスクリプトを書いて下さい。
モデレートされたスクリプト
モデレーターは、公開スクリプトが当社のルールに違反している場合、非表示にします。スクリプトがモデレートされると、PineCodersのモデレーターアカウントからプライベートメッセージが届きます。このメッセージには、対象の違反が記載されています。PineCodersに返信される前に、このメッセージを慎重にお読みください。メッセージを確認された後に質問がございましたらご返信ください。モデレーターが喜んでサポートします。
非表示とされたスクリプトは更新も削除もできません。これらのスクリプトは背景が赤く表示され、コミュニティからは見えなくなります(モデレーターと作者だけが見ることができます)。必要に応じて、ルールに準拠したスクリプトと説明文を新規で再投稿できます。
違反を繰り返すと、通常禁止期間が長くなります。最終的には永久BANになることもあります。BANは、チャート機能ではなく、アカウントのソーシャルメディア機能の使用が対象です。
重大な違反
違反行為の中には、他の違反よりも深刻なものがあり、即時の永久BANに繋がる可能性があります。これには、盗用、公開ライブラリへのスパム、トレーダーの誤解を招くもの、Premiumアカウントの署名欄以外での勧誘/広告が含まれます。
Basicアカウントでの制限事項
Basicアカウントでスクリプトを公開できるのは登録から3ヶ月後になります。公開は月に2回まで可能です。プライベートでの投稿数には制限はありません。