SMIエルゴディック・インジケーター (SMII)

定義

ストキャスティクス・モメンタム・インデックス (SMI)・エルゴディック・インジケーターは、トゥルー・ストレングス・インデックスとよく似た機能になりますが、市場分析においてシグナルラインを使用している点で異なっています。SMIエルゴディック・インジケーターは、2つの期間において現在価格からその直前の価格を引いた二重移動平均の値をトレーダーに提供し、トレードに役立つシグナルを発生させます。ここで助けとなるのがシグナルラインであり、これはSMIインジケーターの指数移動平均 (EMA) です。

計算

以下は、SMIエルゴディック・インジケーターのコードを凝縮して示したものです。

//price (user defined, default is closing price)

//method = moving average (user defined, default is EMA)

//prevP = previousPrice

//abs = absolute value

//ma = moving average, index = current bar number

//MT = moreThan

//LT = lessThan

prevP = price[index-1];

change = price - prevP;

absChange = abs(price - prevP);

tempChange = ma(method, index, fastPeriod, change);

tempAbsC = ma(method, index, fastPeriod, absChange);

tempChange = ma(method, index, slowPeriod, tempChange);

tempAbsC = ma(method, index, slowPeriod, tempAbsC);

Plot1: SMI = tempChange / tempAbsC;

Plot2: SIGNAL = ma(method, index, sigPeriod, SMI);

//Signals

highSell = smi for last sell signal, reset to max_negative at each  buy signal;

lowBuy = smi for last buy signal, reset to max_positive at each sell signal;

sell=crossedBelow(SMI, SIGNAL) AND smi MT topGuide  AND smi MT highSell;

buy=crossedAbove(SMI, SIGNAL) AND smi LT bottomGuide AND smi LT lowBuy;

要点と着目点

このインジケーターを使用するトレードについて、その質と量をコントロールするには、トレーダーはストキャスティクス・モメンタム・インデックスの上値と下値の水準の調整を検討する必要があります。シグナルラインがSMIと交差した場合、トレンドの転換が示唆されます。SMIが上値の水準を上回っているときにシグナルラインの下へと交差すれば、トレーダーには売りシグナルが発信されることになります。反対に、SMIが下値の水準を下回っているときにシグナルラインの上へと交差すれば、トレーダーには買いシグナルが発信されることになります。

このインジケーターではチャートに表示される0が強気と弱気の分岐点になっています。シグナルラインよりも上であれば強気、下であれば弱気が示されます。

サマリー

SMIエルゴディック・インジケーターは市場分析にシグナルラインを使用し、2つの期間において現在価格からその直前の価格を引いた二重移動平均の値を表示します。これらの期間については、トレーダーの好みやトレードの必要性に応じて調整や再設定が可能です。このインジケーターは、トレーダーが市場分析を行う際に役立つ売買シグナルを発信します。