相対ボラティリティ指数 (RVI)
定義
相対ボラティリティ指数 (RVI) はボラティリティのインジケーターで、相対力指数 (RSI) によく似ていますが、重要な違いもいくつかあります。RSIが絶対的な価格の変化を測定するのに対して、RVIは時間とともに変化する価格の標準偏差を測定します。相対ボラティリティ指数 (RVI)はチャート上にプロットされ、0から100の範囲で表示されます。
歴史
相対ボラティリティ指数は、ドナルド・ドーシーによって初めて提唱された指標です。この指標が開発された目的は、チャート上でボラティリティの方向性を示すためでした。
計算
RVIの計算方法はRSIとほぼ同様ですが、RSIの計算で使用する価格の絶対変化量の代わりに、高値と安値の標準偏差を使用します。
要点
相対ボラティリティ指数の計算値が50を上回った場合、上昇のボラティリティが拡大していることを示しています。これは買いの可能性を示すシグナルの確認になります。一方、計算値が50を下回った場合、下降のボラティリティが拡大していることを意味し、売りの可能性を示すシグナルが確認されることになります。RSIと同様で、RVIも買われ過ぎや売られ過ぎの判断に使用できます。
着目点
相対ボラティリティ指数はRSIと同様の機能を持つインジケーターですが、両者の違いを熟知する必要があります。このインジケーターの開発者であるドナルド・ドーシーによると、RVIが特に優れているのは、それが「確認を行うインジケーター」であり、RSIの計算や全体的なパフォーマンスにおいて不足している情報やデータを提供しているという点です。
サマリー
相対ボラティリティ指数は、時間とともに変化する価格の標準偏差を測定し、0から100の範囲でその指数をチャート上に表示します。RVIの値が50を上回ると上昇のボラティリティが拡大し、買いの可能性を示すシグナルの確認になります。逆に50を下回ると下降のボラティリティが拡大し、売りの可能性を示すシグナルが確認されることになります。