TradingViewの自動チャートパターン

スーパーチャートにはチャートパターンを自動で検出できるインジケーターが内蔵されています。このツールを使うと複雑なデータをもっと効率的に扱うことができ、時間の節約になります。ラインやローソク足をすべて一つずつ目で見て分析せずとも、重要な形状をすばやく見極めることができます ― より深い分析が可能になり、意思決定までのプロセスも改善できます。

この記事では、TradingViewユーザーが利用できるツール、アクセス方法、そしてその分析を最大限に活用する方法をご紹介します。

チャートパターンとは

チャートパターンとは、価格が特定の方向へと動くときにチャートの構成要素(ラインやローソク足)が類似した形を描くことを指しており、今後の価格の行方を示唆するものです。

ローソク足パターンなどのチャートパターンには、主に以下3つの種類があります:

  • 反転パターン
  • 継続パターン
  • 中立パターン

すでにチャートパターンの解釈に慣れている方には、時間の節約や分析精度の向上という観点から、この自動ツールがどれだけ役立つかを隅々まで深く掘り下げてお試しいただければと思います。

「自動チャートパターン」へのアクセス方法

「自動チャートパターン」は、画面上部ツールバー「インジケーター」メニューにあります。そこで「テクニカル」をクリックして「パターン」タブに移動します。

すると、利用可能なパターンのリストが表示されます。

注意!: 弊社プラットフォームでは、チャートに表示されている過去600のバー/ローソク足/価格ポイントからパターンを検索します。さらに過去へと遡りたい場合には「バーリプレイ」モードをご利用ください。

リストの一番上には「All Chart Patterns (すべてのチャートパターン)」というインジケーターがあります。現代のテクニカル分析でも広く使用され認知度も極めて高い古典的なパターンを利用できます。

注意!: インジケーターの識別パターンが変更される場合があります。詳細については、各パターンのインジケーターに関する「ナレッジベース」の記事をご参照ください。

また「 エリオット波動」や「 ヘッドアンドショルダー」のような他の自動チャートパターンインジケーターを利用することもできます。

これらのパターンの意味や機能などの詳細を知りたい場合は、インジケーター名の横に表示される「?」マークのアイコンをクリックしてください。ナレッジベースで該当する記事を簡単にご覧いただけます。

ラインチャートやローソク足などTradingViewで利用できるチャートタイプは多岐にわたりますが、「自動チャートパターン」を使用すればそのすべてでパターンを認識することができます。

自動チャートパターンと描画ツールの比較

描画ツールは目で見えた結果に基づいて手動で適用できますが、自動ツールではそれができません。自動チャートパターンでは事前に定義した設定に従ってパターンが配置されます。

描画ツールは手動で適用することができます。真に重要なのは自分自身のチャートの見方です。インジケーターが見落としているものを発見できるかもしれません ― それがインジケーターの限界とも言えます。

また、描画ツールであれば、パターンの出現をどのように解釈した場合でも ― それが三角形のエッジパターンを構成するトレンドラインであったとしても ― それとは違う描画をいくらでも適用することが可能です。

インジケーターを使うことによって不必要な条件が追加されたり、自動化に過度に依存することで誤った解釈をしてしまう可能性もあります。描画であれば解釈の制限がありません。まずはチャートを研究して、価格の上昇や下落から自分でパターンを見極めることから始めてみましょう、自動ツールで解釈を強化するのはそれからでも遅くはありません。

おわりに

いかに少ない労力で多くのことを達成するか ― これについて、私たちは機械が持つパワーやコンピューターが手助けしてくれることを信じています。でも、本当に重要なのは多くの人の存在です。

手始めに私たちのコミュニティから生まれたインジケーターやストラテジーを見てみましょう。それがマーケットについて、他の人と意見交換する入り口になるかもしれません。TradingViewユーザーであれば「マインド」や「チャット」機能を通じてトレーダー仲間のネットワークを広げることもできます。

こちらもご覧ください: