時間加重平均価格 (Time Weighted Average Price)

時間加重平均価格 (TWAP) は、トレーダーが市場でポジションの管理を行うときに役立つインジケーターです。ある特定の期間に取引された銘柄価格の合計を、その期間に取引された株式数の合計で割ることによって計算されます。ここで得られる値は、ある銘柄が一定期間に取引されたときの平均価格をシンプルかつ効果的に測定したものとなっています。

TWAPの最も一般的な使用目的は、市場価格への影響を過度に高めないようにしながら、より大きな注文を円滑に執行することです。注文の大きさが市場に悪影響を与えないように注文はより小さな個別の注文へと分割され、各注文執行の間には間隔が設けられます。TWAPの値は指定された期間の平均価格を表しているため、これを使用すれば適切な注文価格を自動で指定することができます。

パラメーター

ベース期間

インジケーターの計算期間です。この設定で「アンカー」、すなわちTWAPの計算がリセットされる頻度を指定します。TWAPを正しく動作させるためには、各TWAPの期間内にバーが何本か含まれている必要があります。例えば、ベース期間とtimeframeの両方を「1日」に設定しても、毎回のバーでインジケーターがリセットされるため実用的ではありません。

チャート上の時間足メニューから新しいカスタム時間足を追加すると、設定画面内の「ベース期間」のドロップダウンにもその時間足が追加されます。

ソース

TWAP計算のソースです。従来ではバーの平均値がソースとして使用されています。デフォルトではソースは「始値+高値+安値+終値の平均」になっています。

オフセット

この数値を変更すると、現在の市場に対してTWAPを前後に移動させることができます。0がデフォルトです。