TradingViewカレンダー : 経済/企業の重要なイベントを探索

TradingViewカレンダーは「経済指標カレンダー」、「決算カレンダー」、「売上高発表カレンダー」、「配当カレンダー」で構成される包括的なツールです。

各カレンダーを見ることによって、世界中の重要な経済イベントを知ることができ、また企業業績が明らかにされる発表を掘り下げて調べることもできます ― 自分にとって有利な株式や債券を見極めることにもつながります。


目次:

カレンダーとは

このカレンダーを使うと、FOMCや米国の労働省労働統計局 (BLS) が発表する失業率のレポートなど、市場への影響がありそうな今後のイベントに備えることができます。

こうした情報は、これからの金融情勢を予測するのに役立ちます ― 市場の見通しが明確になることで、ポジションを調整したり、新規ポジションを建てるかどうかの判断ができます。

経済がグローバル化した現在においては、各国の決定がその他の国に影響を与えます。トレーダーや投資家が自国や他国政府の経済レポートを注視しているのは、どんな経済事象も真空中の出来事ではないからです。

さらに、世界経済への参入者(政府、民間企業、公共企業)は相互に依存している関係にあります。その一挙手一投足によって、為替相場や株価に変動が生じたり、その結果が貿易収支などに反映されたりします。しかし、これらすべてを追跡するには大変時間がかかります。

そこで私たちは、これらの網羅的分析に必要なデータを一挙に表示できる「4in1カレンダー」をデザインしました。

カレンダーを使ったトレード方法

どの資産に関心があるかによらず、経済イベントはトレードの意思決定に大きな影響を与える場合があります。たとえば、暗号資産のトレーダーはFOMCの政策金利決定会合に注目します。近い将来、現金がどのくらい「安く」なるかについてここからヒントが得られるばかりでなく、大手投資ファンドなど市場関係者の資本配分にも影響するからです。

こうした会合の直前には、価格が上昇しない傾向があります ― 市場の行方が不透明であり、機関投資家やヘッジファンドなどが保有するいわゆる「スマートマネー」による積極的な売買が差し控えられるため取引量が減少します。

以下のスクリーンショットに示すように、FOMCの2日前、ビットコインの価格は約3.5%下落しています。

失業率をはじめ、あるセクターに特有なデータなども重要な数値であり、資金を投下するにあたってどの経済圏が魅力的かが示されます。

このカレンダーは債券取引にも役立ちます。債券の発行は定期的に行われており、その多くは流通市場で活発に取引されているので、カレンダーを使って新規発行債券のクーポンレートを追跡することができます。そして、現在の債券を保有し続けるか、新しい債券を購入するかを決定するときに役立つ情報を手に入れることができます。

カレンダーとニュース

TradingViewでは経済ニュースをさまざまなツールでご覧いただけます。「経済指標カレンダー」だけでなく「ニュースフロー」もご覧になれます。これは多様な用途をもつツールで、経済イベントに限らず世界の市況を幅広く表示できるカスタマイズ機能を備えています。

TradingViewニュースは「ニュースフロー」とニュースページで表示されます。

カレンダーは国や政府レベルでの分析や主要な企業指標の追跡に最適です。一方「ニュースフロー」は特定企業について様々なプロバイダーからの詳細な財務ニュースが提供されるので、市場のセンチメントをより深く掘り下げることができます。

「ニュースフロー」ではフラッシュアップデート、重要なヘッドライン、トップニュースなどの最新ニュースにアクセスできます。「優先」ボタンをクリックすれば、信頼できるソースを絞り込んで現在の市況についてのフィードを毎日入手できます。

経済指標カレンダーとスーパーチャート

どのTradingViewも他のツールと連携しており同時使用が可能です。スーパーチャートでテクニカル分析をしているときでも、画面右のツールバーからカレンダーにアクセスできます。

また、画面の分割表示や各ウィンドウサイズの調整も可能です。分析を中断せずとも、同じ画面ですべての機能を使うことができます。

さらに歯車アイコンのボタンからスーパーチャートの設定にアクセスしてみましょう。そこから「イベント」タブに移動すると、表示する経済イベントを選択することができます。ただし、チャートに表示している資産の種類によって表示できる経済イベントは異なります。

株式の場合、表示可能な経済イベントは以下のとおりです:

その他、指数や先物のようなシンボルについては「経済指標カレンダー」をもとに経済イベントをスーパーチャートに追加表示することができます。

まとめ

投資家が市場を評価するにあたって、多くの場合、まず最初に調べるのが経済データです。トレーダーも投資家も、市場に参入する前には何度も経済動向を確認して、慎重に市場と向き合います。

テクニカル分析に入る前に、TradingViewのツールを使ったファンダメンタル分析で土台固めができます。

まずはカレンダーで今後の世界的なイベントを把握しましょう。そして別のカレンダーを検索して、報告を控えているのはどの企業かをチェックしてみましょう。「株式スクリーナー」で検索結果を絞り込んで、詳細を確認することもできます。

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