TradingView株式スクリーナー: 賢く、効率的にトレード
株式スクリーナーは、さまざまな財務データ、時間足、インジケーターで株式を分析できるツールです。単独でも利用できますし、スーパーチャートと一緒に使うこともできます。特定の基準に基づいて数千の銘柄を絞り込み、投資ニーズに合った銘柄を見つけるのに役立ちます。株式スクリーナーでは、複数のフィルターを設定して、株式、指標、その他の財務データを網羅した一覧表を作成できます。
目次:
株式スクリーナーとは
株式スクリーナーでは、普通株、優先株、預託証券 (DR) を横断的に探索できます。ファンダメンタル指標とテクニカル分析を網羅し、より多くのデータ収集をサポートします。次なる急騰銘柄、注目株、割安株を見つける第一歩として活用できます。
例えば、日々取引を行っている場合、相場から離れている間に株式がどう動いたかを素早く確認するのに役立ちます。また、お気に入りの銘柄を含むウォッチリストを表示することも可能です。
株式スクリーナーでは、財務諸表に含まれる様々な指標を確認することができます。またテクニカル分析を重視する場合、主要なインジケーターの概要を確認し、選択した銘柄に対するインジケーターの傾向を見ることができます。
株式スクリーナーへのアクセス方法
メインページで「プロダクト」のドロップダウンをクリックし、「スクリーナー」にカーソルを合わせて、「株式」をクリックしてください。または、メニューの「スクリーナー」を直接クリックして株式スクリーナーにアクセスすることもできます。

別の方法として、スーパーチャートからもアクセスすることができます。右側のツールバーで「プロダクト」→「スクリーナー」をクリックします。また、スターアイコンをクリックしてお気に入りに追加すると、ツールバーから直接利用できるようになります。

これらは同じ機能を持つスクリーナーですので、お好みのアクセス方法を選んでください。
株式スクリーナーの使い方
デフォルトでは、時価総額でソートされたお住まいの地域の市場が表示されます。株式スクリーナーの主な機能の一つは、複数のスクリーンを作成して保存し、後で分析に活用できる点です。あるいは、厳選したフィルターのセットが事前に設定された人気のスクリーンを使用し、興味のある企業を見つけることもできます。利用するには、左上の現在のスクリーン名をクリックして →「スクリーンを開く…」を選択してください。

同じドロップダウンメニューから、最近使用したスクリーンにアクセス、結果のCSVファイルへのエクスポート、新規スクリーンの作成などその他の操作を行うことも可能です。

地域を変更したい場合は、現在選択中の市場をクリックし →「さらにマーケットを表示…」を選択してください。その右上で「複数選択」をオンにすると、2つ以上の地域を同時にスクリーニングできます。

また、「一次上場」のオプションを分析方法に応じて切り替えてください。これは主要取引所に上場している銘柄のみを表示し、複数の取引所に上場している銘柄で作業スペースが乱雑になるのを防ぎます。もちろん無効にすることも可能です。

パーソナライズドしたスクリーンを作成することもできます。必要なフィルターを選択して、表示される青い「保存」ボタンをクリックして名前を付けてください。

右側にはスクリーナーの設定があります。シンボルのロゴ、詳細、種類、通貨のオン/オフや、更新頻度を選択できます。また、時価総額や希薄化EPSなどの財務指標の通貨(USD、EUR、JPY、GBPなど)も選べます。

その隣には「フィルターを非表示」にするボタンがあります — スクリーナーの設定後、上部の領域を非表示にして、より多くの銘柄を表示・分析することができます。
フィルター
株式スクリーナーは、豊富な指標をフィルターとして適用でき、その結果がテーブルに反映されます。フィルター設定のダイアログで条件を選択してください。
新しいフィルター条件を追加するには、「+」ボタンをクリックするか、Shift + Fを押します。
- 銘柄情報: 国、セクター、取引所、発行体、目標株価など、銘柄とその上場に関する主要な詳細
- 市場データ: 価格、出来高、売買代金、ベータ、ギャップなどの主要取引指標
- テクニカル: 移動平均や交差、オシレーター、ボラティリティバンド、出来高、人気のローソク足パターンなどのインジケーターとシグナル
- ファンダメンタル: 損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー、1株当たりデータを含む財務諸表に基づく分析。直近12ヶ月 (TTM)、四半期、半期、年度 (IFRS/GAAP) の期間選択が可能
- 配当: 通常配当および特別配当データ(権利落ち日・支払日、配当利回り、1株当たり配当金、配当性向、連続増配年数、連続配当実績など)
- 評価: 相対的評価指標(倍率)と規模指標(PER、EV/EBITDA、EV/売上高、PBR、株価フリーキャッシュフロー倍率、PEGレシオ、収益率・FCF利回り、時価総額、企業価値など)
- 成長率: 売上高成長率、EPS成長率、EBITDA成長率、FCF成長率など主要指標の変化率
- 利益率&比率: ファンダメンタルスクリーニングのための収益性とリスク指標(粗利益率、営業利益率、純利益率、ROE、ROIC、FCFマージン、レバレッジなど)

ファンダメンタル指標に加え、株式スクリーナーでは数十のテクニカル指標を使用して株式をスクリーニングできます。RSIやストキャスRSI、モメンタム、EMA、SMA、ケルトナーチャネルなどの多くのインジケーターでは、追加の詳細なパラメーター設定を利用できます。

カラムセット
フィルターの下にはカラムセットがあります。各列には特定の分析タイプや財務諸表の情報が含まれます。右側の「+」ボタンでいつでも新しいカラムを追加できます。
カラムセットに目的のカラムが含まれているけれども、異なる期間を表示したい場合には、そのカラムをクリックし、「カラムの設定」を選択して、希望する期間を選んでください。
デフォルトで各カラムセットに表示される内容の設定は以下の通りです:
- 概要: 価格動向・流動性・規模・主要収益のクイックスナップショットで分析を開始できます。価格と変動率、出来高、時価総額、セクター、簡易評価が含まれます。規模や流動性によるソート、相対出来高による異常の動きの検知、PERでの簡易評価、セクター間で競合の比較などに活用可能です。
- パフォーマンス: 複数期間のリターンを測定し、モメンタムやトレンドの持続性を確認できます。保有期間の上位/出遅れ銘柄をランク付け、複数期間でのトレンドの持続性の確認、ブレイクアウト/反転の検知、ボラティリティで短期的な異常値をフラグ付けなどに活用可能です。
- 時間外取引: 通常取引時間外のプレマーケットとアフターマーケットのスナップショットです。時間外取引の価格と変動率、前日終値との終値とのギャップ、取引量/流動性をカバーし、通常セッションのデータと並べて表示します。市場開始前の窓開け銘柄の特定、参加度の測定、決算/ニュースへの時間外の反応の追跡、通常セッションとの比較による反転やトレンド継続の可能性の分析などに活用可能です。
- 評価: 主要なレシオと規模の情報を表示する相対価格ビューです。PERやPEGなどの同業他社と比較可能な相対倍率、EV/EBITDAやEV/売上高などの企業価値ベースの指標、株価フリーキャッシュフロー倍率などのキャッシュフロー指標、及び時価総額と企業価値を含みます。セクター内での同業他社比較、同等基準での割安割高銘柄の特定、EV指標によるレバレッジ調整、再評価や平均回帰候補の絞り込みなどに活用可能です。
- 配当: 配当水準、持続性、成長に焦点を当てた収益プロファイルです。配当利回り、1株当たり配当金、配当性向、連続配当年数、配当成長率を網羅。魅力的な利回りを持つ銘柄の発掘、配当性向と連続配当の記録で持続可能な銘柄の選別、配当成長銘柄の特定、不安定または無配当銘柄の除去など活用可能です。
- 収益率: 事業効率と資本利益率の主要指標で質を測定します。持続的な利益率を有する優良銘柄の発掘、ROICやROEで優れた企業をスクリーニング、コスト管理が適切か/肥大化しているかの特定、株価の再評価に繋がる利益率の変化の追跡などに活用可能です。
- 損益計算書: 現在の会計期間の営業実績と収益の損益ビューです。売上高と直近12ヶ月の前年比成長率、利益から営業利益までの収益の流れ、EBITDA、純利益、1株当たりデータ(希薄化後EPSと直近12ヶ月 前年比成長率)が含まれます。成長性と営業レバレッジの評価、同業他社間の収益モメンタム比較、会計期間での企業分類、決算発表前の異常値発見などに活用できます。
- 貸借対照表: 現在の会計期間におけるその時点の資産・負債・流動性のビューです。資産と現金、負債とレバレッジ、自己資本基盤、流動性比率に加え、支払能力の指標としての現金対負債比率を網羅しています。レバレッジと流動性ランウェイの評価、ネットキャッシュ企業とネット債務企業の選別、同業他社間の資本構成比較、貸借対照表のストレスや自社株買い・配当のための余剰現金の特定などに活用できます。
- キャッシュフロー: さまざまな活動や資本支出から企業が創出するキャッシュを示します。現在の会計期間に合わせた直近12ヶ月ベースのキャッシュの流入源と用途です。営業キャッシュフロー、投資活動、財務活動、フリーキャッシュフローを網羅。強力な現金創出企業の発掘、キャッシュ変換率と収益性の検証、CAPEX集約度の測定、配当/自社株買いの持続可能性評価、自己資金による成長またはキャッシュバーンリスクの特定などに活用できます。
- 1株当たり: 規模に依存しないクリーンな比較のため、ファンダメンタル指標を1株当たりで標準化したビューです。1株当たりの収益・キャッシュ、売上高、収益性、簿価などのバランスシート指標を網羅。発行済み株式数の影響を排除した同業他社比較、絶対成長率と1株当たり成長率の対比で希薄化や自社株買いの効果の特定、1株当たりキャッシュ創出力のスクリーニング、評価比率の健全性チェックなどに活用できます。
- テクニカル: 選択した時間足におけるインジケーターとプライスアクションのシグナルや迅速なスキャンのための総合評価を表示します。サブ評価、主要なインジケーターの値、検出されたローソク足パターンも網羅しています。チャートを開かずにセットアップをランク付け、トレンドとオシレーターの整合性を確認、買われ過ぎ/売られ過ぎやモメンタムの転換をフラグ付け、パターンに基づくエントリーポイントを特定するためなどに活用可能です。
! 重要: 投資判断の唯一の根拠として、インジケーターのテクニカル評価やアナリストの評価を利用しないでください。これらは指標が示唆する内容を示すものであり、市場に対するご自身の見解に代わるものではありません。 さらなるスクリーナーの機能…
カラムセットの左側に「チャートビュー」と「テーブルビュー」のボタンがあります。これらを使えば、表示モードをスクリーナーの標準ビューと、シンボルのチャートで素早く切り替えられます。チャートビューではお好みに応じて、バーチャート、ローソク足、ラインチャートの選択や期間の調整が可能です。グリッドを選択して、株式スクリーナーの中でチャートを閲覧してください。
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