従業員1人当たり総負債 (Total debt per employee)
「従業員1人当たり総負債」とは、その企業が抱えている債務総額が従業員1人につきどれだけになるかを測定する財務指標です。この債務総額にはローンや社債など企業が負っている金融債務のすべてが含まれています。債務総額を従業員数で割ることで、従業員1人当たりが1年間に抱える負債額を知ることができます。
従業員1人当たり総負債 = 債務総額 / 従業員数
この計算結果から、企業の債務総額について従業員1人あたりの負債金額が年間どれだけになるかがわかります。
この指標は、その企業の債務負担の大きさを従業員数と比べて評価するのに役立ちます。従業員1人当たりの総負債が高ければ、企業が従業員1人についてかなり多くの負債を抱えていることが示されるので、こうした財務リスクの高さが投資家にとって懸念材料になり得ます。従業員1人当たりの総負債を企業間で比較することによって、各企業の債務管理戦略や財務リスクを分析するヒントが得られます。