【bilibili】ニコニコのパクリサイトから始まった動画プラットフォームの大躍進2020年10月6日、Nikkei Asiaがbilibiliの上場につてい報じました。
▶参考: Chinese video site Bilibili prepares Hong Kong IPO of up to $1.5bn
昨今米国の規制の流れにより香港に上場する中国企業の重複上場が進んでいます。
bilibiliもその機会を利用し、今回香港へ上場する形となります。
調達額は10億ドル~15億ドルを見込んでおり、ナスダック上場の4倍の額となります。
大株主にはテンセントが13.3%、アリババグループの淘宝網(タオバオ)が7.2%、ソニーが4.98%と巨大企業な名を連ねます。※20年4月時点
実際に同社は香港への上場基準※も満たしており、売上・利益共に好調です。
株価もナスダック上場後から4倍に発展し、大躍進です。
※「時価総額が400億香港ドル以上、または時価総額が100億香港ドル以上で直近1年間の売上高が10億香港ドル以上」という要件を満たす必要がある。さらに香港証券取引所の規定では、二次上場を行うには英米を含む他の市場で少なくとも2会計年度にわたって規制を順守した実績が必要。
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元々、このbilibiliは、日本のニコニコ動画(niconico)をパクったサイトとして日本では有名でしたが、
気づけば生放送機能を実装し、世界でも早くから投げ銭(チップ)機能を導入した「生放送サービスの投げ銭トレンド」を生み出した火付け役サービスでもあります。
これまでもブロッキングされた他国のサービスが入りづらい領域で、人口の多い中国人向けにコンテンツ力を高め続けた同社はとても上手に戦っています。
直近(2020年8月時点)で1日のアクティブユーザーは前年同期比で52%上昇し、パンデミック以降も力をつけています。
実際に僕も5年以上コンテンツを利用してきたユーザーの一人ですが、当時(上場前)沢山あった日本の海賊版映像もなくなり、クリーンなサービスになってきている印象です。それに、ツイッターのようなつぶやける場所があり、ユーザーと配信者の距離感も絶妙です。
同社は、ナスダック上場以降、世界の投資家への発信力も高く、彼らの関心も高いです。
香港に上場すればナスダックの株価も連動するでしょう。期待です。