比較チャート ~一つのチャートを見ているだけでは見えないものがある~ダウ公共株15種平均 日足チャート
米国の一番メジャーな株価指数は、「ダウ工業株30種平均」ですね。NYダウと言ったりもします。
そして、ダウは工業株だけでなく、ダウ輸送株20種平均、ダウ公共株15種平均の3つがあります。
それらを合わせた、ダウ総合65種平均があります。
通常、日本の投資家はであれば、日経平均は見ているでしょうが、TOPIXなどと動きを比べたりといったことをしている方はぐっと減ってくると思います。
ましてや、米国のダウ工業株を見ている人はさらに減るでしょうし、さらにこういったダウ工業株以外の物を見ている人はほとんどいないかもしれませんね。
これらを見ている方はさすがです。
これらを比較することで、マーケットの動きにどういったことが起きているかのヒントを見つけることが出来ます。
例えば、米中の貿易戦争が激化した今年の5月と8月の動きをみると、ダウ工業株30種平均はその影響を直接受けて反落しています。
ところが、公共株は大した影響もなく、しっかりとした足取りで上昇しているのが分かります。
つまり、米国は中国に貿易戦争を仕掛けながら、保護主義をとっているので公共株はほとんど影響を受けていないといったことが分かります。
ダウ理論の基本は工業株と輸送株の比較ですが、このように、ダウの3つの平均株価や総合平均などと比べると、また違った一面が見えてくるのが分かりますね。
やり方は簡単です。
まず、銘柄を右上のところに入力してから、その三つ右側に「⊕比較」のマークをクリックします。
そして、比較したい銘柄を入力すると、折れ線のチャートが出てきますので、それで終了です。簡単ですよね。
為替の比較チャートや、株とコモディティの比較、株と金利の比較など、自由に何でも比較ができるので便利です。
相場ですから相関関係が高い時期とそうでない時期とがありますので、そういったものを探し出してヒントを探っていきましょう。