今回のドル円の上昇は日銀の金融緩和継続の発表を受けての円安。昨日ファーストリパブリックバンク(以下;FRC)の金融危機の報道があり、これに加えてJOLTS求人件数の予想値下振れ、金利低下、株安、ドル安とアメリカ起因のリスクオフ。US02Yの下落に伴いドル円も大きく下落。ここでファンダの材料を考えると、日銀の金融緩和継続によるドル円の上昇🆚FRCの金融危機による下落となる。 ①金融危機に関して: 確かにFRCの破綻となると大きな金融危機ではあるが、3月からシリコンバレー銀行、クレディ・スイス、ドイツ銀行の金融危機と再三景気後退の材料があったにも関わらずクロス円は上昇し、S&P500は4000ポイントを割ることは出来ていない。このことからもリーマンショック級の景気後退は今の時代ではなかなか起こり得ないと考えてしまう。 ②昨日の下...
4月は今後の景気後退懸念と利上げの効果判定(インフレの進捗状況と雇用者数の変化)、それを見てFRBが利上げを継続するのかどうかが焦点となり、月の前半に集中した経済指標の結果に左右される形となったがいずれもレンジ。(↓わざわざ行ったり来たりしてるだけの値動きの背景をまとめてます) 1週目 3日発表のISM製造業景況指数、4日発表JOLTS求人件数では予想値下振れの結果が利上げ観測となりbadnews is...
ドル円の月足は今年の1月に昨年最高値の151.944円から61.8%戻しを超えて下落するも1月に月足のミドルラインでサポートされ反発。3月に底値から31.8%戻しの水準で揉み合い135〜137円で停滞。ここまではテクニカル的な値動き。 3月10日シリコンバレー銀行の破綻、同15日にクレディ・スイスの経営危機等の材料が発表され、その後もドイツ銀行の金融危機等もあり、一気にリスクオフへ。インフレ退治のための異常なスピードでの利上げの経済への影響がここに来て現れ始めた。 リスクオフの局面で買われるリスク通過(ドル、円、スイスフラン)のうち、米ドル(シリコンバレー銀行)とスイス・フラン(クレディ・スイス)二つの通貨の価値が下落し、年内の利下げ観測まで起こり円高となる。しかしアメリカのクレディスイスへの支援対策やドイツ銀行危機の...