スタンス:豪ドル米ドル売り
豪ドルと米ドルの金利差と値動きに相関崩れが出てきている。
FOMCで米金利が上昇するようであれば、金利が値動きに追従する形で豪ドル米ドルの下落が加速する可能性を考えている。
また、中国経済の鈍化、中国恒大集団のデフォルト懸念など中国リスクが豪ドルの上値を重くしている。
ロウRBA総裁のハト派発言、RBAの利上げ期待後退などが豪ドルの上値を重くしている。
中国リスク
中国では中国恒大集団のデフォルトと中国包囲網への報復リスクがあります。
先週注目された中国恒大集団のデフォルトは、今週20日が利払い期限となっています。
先週、20日の利払いは出来ないと宣言されており、デフォルトは確実ではないかと見通されています。
今回のデフォルトが中国経済にどこまで影響があるのか、世界のマーケットにどこまで影響があるのか注目です。
また、20日は東京市場が休場なので、取引量低下からマーケットがクラッシュしないかにも注目です。
24日には日米豪印の「クアッド」首脳会議が米国で開催されます。
クアッドは中国包囲網として4カ国で戦略的対話を行う枠組みで、英国もこの枠組みに参加するのではないかと英メディアが報じています。
中国は当然反発しており、報復行動が懸念されます。
経済的な報復には注意しておきたいと思います。
また、軍事演習や尖閣や台湾、南シナ海などで軍事的行動をとるのではないかと注目しています。
ロウ豪準備銀行(RBA)総裁は「2022年、2023年に利上げが織り込まれていることを理解するのは困難」「第3四半期GDPは少なくとも2%縮小の公算が高く、さらに縮小するリスクも」とハト派的な見解を示し、「インフレが3%を一時的に超えることに問題はない」とインフレ上昇を容認する発言をした。