売り目線
豪州は買い要因が見当たらず、売り要因が多く、IMM通貨先物ポジションでも豪ドル売りが積みあがっている。
豪ドル売りトレンドは、まだ続くのではないかと見ている。
今週発表の雇用統計と賃金指数に注目。
失業率が先月よりも改善し、賃金指数が予想を大幅に上回り3%に近づいた場合は、一旦調整の豪ドル買いが出てくるのではないかと見ている。
雇用や賃金指数の発表で強い結果が出たうえで、週末に予定されているケントRBA総裁補佐の発言で引き締めや利上げ期待が進むような内容が出てきた場合は、豪ドル売りのスタンスをいったん解消しようと思っています。
今週の豪州は雇用統計と賃金指数に注目です。
5月のRBA議事要旨で「賃金の伸びが3%を超えないとインフレ目標を達成できない(利上げできない)」との見解を示していることから、賃金の伸びを示す賃金指数に注目が集まっています。
賃金指数は前回+1.5%で、今回の予想は+1.9%となっています。
予想を上振れることが出来るのか、どこまで3%に近づくことが出来るのか注目です。
また、失業率は前回4.9%と10年ぶりの水準まで回復しています。
コロナ前のRBAは失業率が5%を割り込むと、引き締め期待が高まると言われていました。
7月以降の豪州ではコロナ感染者数の再拡大により、ロックダウンが再開しています。
改善が続いていた失業率が悪化しているのか、どこまで悪化しているのか注目です。