ドル円に追随してクロス円も急落しておりましたが、まだ金融緩和を解いたわけではないので、下がりにくくなっております。
カレンダー的にもクリスマスイブからそのまま年末・年始に向かう流れですので、ファンドなどもポジションを積極的に傾けにくいのは間違いないでしょう。
CADJPYカナダドル円に注目しています。ポジションを傾けにくいなら金利差が大きくスワップポイント狙いのキャリー・トレードが発生する可能性があります。水曜日のロールオーバー(冬時間:NY時間の17時・日本時間の朝7時)を確認しましたがそこに向かっての買いが強く、6:58以降に下落していますからロールオーバーした勢がいるでしょう。
キャリー・トレードが発生したかどうかは事後的にみればわかりますが、発生し始めた時期に気づくのは難しいですね。しかし今後も5日HighLowの下辺を切り下げないでじりじり上昇していくならキャリー・トレードが発生したことをさらに疑っていきます。
年始まで休んでスワップ金利を得たいだけなら価格はなるべく上昇させたくない。取得コスト平均法をつかって不規則かつジリジリ買ってくるかもしれません。長期休みが終わると急激に巻き戻るのも特徴です。
僕らは、年明けまでヤラないというもの手ですし、やるとすれば高金利通貨を少ロットづつ押し目で買い増ししつづけるしかありません。
「ミスター円」榊原氏によれば「日銀は来年1月に再び市場を驚かす可能性」とのことですから、ジリジリとした買いを狙うより、むしろ年明けのドル円、クロス円の売りタイミングをじっくり待つほうが資金効率、時間効率が良いでしょう。