ナスダック100先物、ダブルボトム完成せず直近安値を下回る下落

今週の振り返り

今週は高値切り上げ・安値切り下げのボラティリティ拡大で、最終的には下落となりました。また安値のサポートラインのテストを行っている状況です。

まず出来高加重移動平均線を見て基本的な現状を把握します。7日と21日の短期移動平均線が下向きに転じており、モメンタムの低下を示唆しています。一方で、75日と200日の長期移動平均線は上向きを維持しており、長期では上昇トレンドの中、短期的な調整局面が続いていることがわかりますね。

今週はじめの1月6日(月)までは反発上昇していましたが、高値の右肩下がりトレンドライン(白)付近で天井を迎えて、再び下落しています。フィボナッチ78.6%にトライする流れでしたが、手前で失速してしまいました。ダブルボトムの完成間近で反転しており、買い圧力より売り圧力の強さが示されました。

先週末のnoteで下落シナリオの場合、「黄色のボックスゾーン・上段を下回るときは、12月20日安値20,741で値止まりするか確認場面となる」と書きました。結果としては今週の下落で1月10日(金)の安値は20,711.9を記録し、20,741をやや下回る切り下げとなりました。1月10日(金)のローソク足は下ヒゲでやや反発して終値では20,849.8です。

20,741~水平線(白)20,720付近のゾーンは2024年7月の高値付近でサポートになりやすい場所です。現時点では1月10日の下ヒゲ反発がサポートと決めつけられませんが、次週反発が続くならもう一度上昇していく流れとなるでしょう。

現状は右肩下がりのトライアングルを形成中です。次も右肩下がりのトレンドラインで反転するのか、トレンドラインを上抜けするのかを確認する場面になります。上抜けできなければトライアングル内での推移が続き調整に時間がかかるのでしょうね。

いずれにしろ「安値が底堅く、高値は切り下がるレンジ相場」が今週も続いています。モメンタムは弱いものの、20,720~20,741付近の安値ゾーンでのトレードがまだ機能しているようです。

ただし、Q4決算発表シーズンが始まり、次週は銀行決算があります。また、CPIとPPIの発表もあり、結果次第ではマイナスのリアクションが想定され、20,720を下抜けて下落となる可能性もあるので注意しましょう。

決算でEPS拡大を確認してナスダック100株価が伸びていくことに期待したいですね。

次週のシナリオ
①上昇する場合

右肩下がりのトレンドライン(白)を上抜ける場合は、再びフィボナッチ78.6%にトライ。

②下落する場合

20,720を下回って下落を続ける場合は、黄色のボックスゾーン・下段が次の目安。

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