先週のファンドのポジション動向を分析すると143.37近辺で小口、大口、レバレッジファンドはJPYロング減少、ショート増加。アセマネはロング減少もショートも減少。
つまり、小口と大口、レバレッジファンドJPYショート増加(USDロング)を行っておおり、ネットポジションを見てもすべてのファンドがネットショート増加となっていることから,その前の週に比べるとUSDJPYの買いバイアスを強めたといえるでしょう。
足元では日銀の介入レベルまで価格が上昇しており、YCCの柔軟化を行ったにも関わらずドル高が進行していることから介入がささやかれていますが、現状はある程度JPYショートは溜まっているものの、「大きく偏りすぎ」というわけでもないので、日銀が介入を行っても最大限には効果を発揮できないでしょうから介入するのかは懐疑的ですが、何らかの口先介入は行ってくる可能性はあるでしょう。ここで利上げに動けば日本の成長を止めることになりかねないですし、逆に放置すればドル高が維持されやすいことから日銀にとっても悩ましい状況だといえます。いずれにせよ、商いの薄い夏場を狙って介入を行ってくる可能性もゼロではないので、急激な変動に備えてリスク管理は徹底したいです。
テクニカルでまず相場を俯瞰してみると、現在は高値波乱が起こりやすい領域に入っており、過去に2回上値を抑えられた青丸のポイント(145円付近)に差し掛かっています。
また、その上の145.90付近には過去に1度日銀が介入したレベルがあるため、市場参加者も警戒心を持つ領域だといえましょう。
RSIを見ると日足ではダイバージェンスは発生していません。しかし、かなり勢いよく上昇して赤の高値を超えてこない限りはダイバージェンスが発生しやすいです。
次に4時間足を見ると、こちらもハッキリとしたダイバージェンスは発生していませんが同値ダイバージェンスが発生しているため、勢いよく上昇しない限りは同値ダイバージェンスが継続しやすいのでジリジリとした上昇になりやすいです。
まずは143.40~144に引き付けて下値が固いようであれば買いを検討、少し下落の勢いが強い場合は142.25~142.95に引き付けて買いを検討するのが良さそうです。
更に下落の勢いが強いようであれば140.90~141.95に引き付けて買いを検討するのが無難そうですが、メインシナリオとしては143.40~144もしくは142.25~142.95に引き付けての買いを想定しています。
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