前回、水平線だけだと、私には、チャート分析が難しかったという、お話をさせていただきました。
とはいえ、チャート分析の基本で、最も重要なのは、水平線だと思います。
今回、ドル円の月足にいくつか、高値安値をもとに、水平線を引きましたが、やはり以前の高値安値が、意識されていることが分かります。
私が使う水平線は2種類です。
ひとつは、各時間足の高値安値に引く水平線。
もうひとつは、フィボナッチ・リトレースメントで引く水平線。
高値安値に引く水平線は、大きく分けて、2種類だと考えています。
過去の高値安値と、現在のトレンドの中の高値安値です。
もちろん、現在のトレンドの中の高値安値も、過去の高値安値に影響を受けているので、あえて分けなくてもいいかもしれませんが、現在のトレンドの中の高値安値は、押し目、戻りの基準のひとつにしています。
チャートの上方に、黄色の線で、上昇トレンドの一部を描画しました。
私が、理想だと思える押し目は、2種類あります。
ひとつは、前回の高値から、押し安値の間での押し目買い。
青い点線と、赤い点線、もしくはその間ですね。
もうひとつは、フィボナッチ・リトレースメントを引いて、0.5~0.618の間。
もちろん、この2種類が重なるときもあるし、そうでないときもありますが、前回高値もしくは、0.5まで押していないと、押しが浅いと感じますし、押し安値を割れたら、トレンドが崩れる可能性もあるので、これら2種類の基準を設けています。
上記の押し目の基準に、私の暫定(仮)の安値の決め方である、高値からローソク足が、5本以上、下がっているということや、安値切り上げライン、移動平均線との位置関係などで、押し目と判断して、買いを入れます。
シンプル、基本的なことが、大切だと思います。
よく、多くの人が引いているライン、見ているインジケーター(例えば、20、200日移動平均線)が、機能しやすいといわれますが、その意味でも、常に、基本を大事にしたいです。