「ナスダック100」と「10年債利回りと2年債利回りの差」の関係昨日(2021年2月22日)2.6%程度下落したナスダック100ですが、長期金利(10年債利回り)の上昇が原因ではないかと言われています。
そこでナスダック100と10年債利回りに注目して過去の状況を見てみました。
上のチャートがその比較で、青線が10年債利回りです。
比較してみると、10年債利回りが上昇している際には、ナスダックも上昇していることが分かります。
したがって、10年債利回りの上昇が下落の原因とは言えないことが分かります。
次に、ナスダック100と「10年債利回りと2年債利回りの差」に注目してみました。
下のチャートがその比較で、橙線が10年債利回りと2年債利回りの差です。
2000年(ITバブル)、2008年(リーマンショック)と利回り差が低い位置から上昇していく過程でナスダック100が大きく下落していることが分かります。
(現在の値が高いので、チャート上は下落が小さいように見えますが、大きな調整です)
現在もまさしく利回り差が拡大しています。
2020年3月のコロナショックで調整が済んだのか、それとも今後大きな下落が来るのか、昨日の下げはその予兆なのか、今後も注目していきたいです。
CURRENCYCOM:US100
10yryields
ゴールドと債券利回り・ドルインデックスの関係昨年の後半からゴールドの上昇が一服しています。
一方で、その過程でアメリカの債券利回りは上昇してきていました。
そこで、ゴールドとアメリカの10年債利回りとの関係を改めて見てみました。
また、ドルが強くなるとゴールドが下がる、みたいな話もよく聞くので、ゴールドとドルインデックスの関係も見てみました。
チャートは上がアメリカ10年債利回りとゴールド、下がドルインデックスとゴールドの関係になります。
それぞれオレンジ色の線がゴールドです。
チャートを見ると、
・10年債利回りとゴールドは反対に動いている
・ドルインデックスとゴールドは、そこまで関係がなさそう。ただし、短い期間で見ると反対に動いている
ことが分かりました。
以上より、ゴールドをトレードする際は、ドルインデックスよりも債券利回りに注意しトレードしたいと思います。
特に10年債利回りは1.2の節目を超えてきているの注目したいです。
OANDA:XAUUSD
TVC:US10Y
TVC:DXY