CNHJPY
元安、円相場、トランプ関税—不確実要素だらけの為替市場ドル円は20日から、下落再開とお伝えしていましたね。先物価格は148円59銭へと低下しています。チャネル下辺のブレイクで売り、ポジションはしばらくホールドします。
人民元の動きがカギを握る?円・ウォン相場への影響を分析
中国はこれまでも為替市場に強く介入してきましたが、最近は状況が大きく変わっています。不動産バブル崩壊や信用不安で海外資本の流入が細り、内需拡大のために超長期国債を発行しているのは、まさに「元安を受け入れざるを得ない」状況とも言えますね。
その一方で、人民銀行は断続的にドル売り・元買いのオペを行い、急激な元安を防ごうとしています。この規模が大きいので、日本円や韓国ウォンにも影響が出るのは避けられません。特にドル円は、単純に米国要因だけでなく、日本の金融政策や中国の動き、さらにはトランプ関税の影響まで考えなければならないため、非常に複雑な局面になっていますね。
テクニカル的にはドル円のアップトレンドは終了し、戻り売りが基本戦略になるものの、オプションや先物の動き、中国の為替介入などで突発的な値動きが発生する可能性も高い。不確実要素が多く、慎重なトレードが求められる局面です。
このような環境では、短期トレードに徹するか、リスク管理を徹底したうえで戦略を組むことが重要になりそうですね。