[ファンダメンタルズマスター]REIT(リート)をウォッチして暴落に備える先のFOMCでは、パウエル議長も「不動産市場は弱い」と発言しておりましたし、FRBの金融安定報告でも「バリュエーションの水準は高く、住宅価格は衝撃の影響を特に受けやすい恐れがある」とあります。
まだまだバリュエーション(価値評価)は高いですが、下落傾向にあります。リーマンショック時もサブプライムローンの破綻で住宅市場が崩壊したことが発端となりましたので、私たちもそろろろ住宅市場、不動産市場の崩壊を警戒してもよいのではないでしょうか。リーマンショックを描いたドキュメンタリー映画「マネー・ショート」などもありますので、何かが起こった場合どうすれば儲かるのか?は事前に予習できるかと思います。とはいえ、映画の主人公のようにヘッジファンドやプライベートバンカーなど「ISDAマスター契約」の資格者でなければ「それ」を取引することはできません。しかし、個人でもCDSが取引できる時代になってきました。まだ「なってきた」というだけですが。
CDS(クレジットデフォルトスワップ)は信用リスク顕在化(クレジット・イベント)が発生した際、損失額が支払われるというもの。
CDSをETF化して個人でも買えるようにしようという動きは常にあり、2018年に米国で初承認されました。ETFを発行する会社はいろいろありますがプロ・シェアーズ(ProShares)という会社が組成したETF8本「ProShares CDS North American HY Credit ETF」「ProShares CDS Short North American HY Credit ETF」「ProShares CDS North American IG Credit ETF」「ProShares CDS Short North American IG Credit ETF」「ProShares CDS European HY Credit ETF」「ProShares CDS Short European HY Credit ETF」「ProShares CDS European IG Credit ETF」「ProShares CDS Short European IG Credit ETF」は米国内の個人でも売買可能です。
昨年もハーレー・バスマンが発行する「シンプリファイ・クレジット・ヘッジETF」が申請され、そろそろデフォルトが起こりそうな昨今注目されております。
どちらにしても、まだまだ日本人が簡単にCDSに係わることはできません。ですが、CDSのETF(略語ばかりで混乱しますねw)の仕組みを紐解けば、我々も違う形で利益を生むチャンスを見いだせます。CDSを請け負っている受け手をショートしておく、債券をショートしておく等。
さて、、、、暴落に備えるには暴落の予兆を知らなければいけません。
我々がアクセスし易い不動産の景況指標はREITのチャートです。※米住宅市場指数 ECONOMICS:USHMI もありますが、全米住宅建設業協会の毎月の報告によるデータなので日足など短い時間足で見れないので。
REIT(リート)とは、投資家から集めたお金を不動産に投資し、賃貸収入や売却益を投資家に分配する不動産投資信託のことです。商業不動産が含まれているので経済の鈍化を織り込みやすいですね。
各国のREITのチャートを6つ並べてチャートセットにしてウォッチしております。
毎日ウォッチ(監視)するものではありませんが、そろそろ週に1回くらいは確認する時期に入っているのではないかと思っております。現在は持ち直してきておりますが、もう一段さがる前兆ではないでしょうか。REITが暴落したら不動産系、エステート系の株式をショートするなどしてついていきましょう。
※経済クラッシュの前兆を示すインジケーターには「ヒンデンブルグオーメン・インジケーター」がありますが、今年はほとんど点灯しておらず4月に点灯して以来、音沙汰なし。逆に非常に不吉です。