欧州の産業王冠の宝石は静かに解体されているのか?フォルクスワーゲン・グループ——かつてドイツ工学の覇権と戦後ヨーロッパ復興の象徴だった——は、周期的な低迷ではなく構造的な解体を経験している。同社は完璧な嵐に直面している。Nexperia半導体危機で露呈した地政学的脆弱性(中国が重要サプライチェーンへの支配力強化を示した)、壊滅的な人件費不利(ドイツ1台あたり3,307ドル vs 中国597ドル)、そして120億ユーロを費やしながらほとんど成果を上げられなかったCARIADソフトウェア部門の完全な失敗。その結果は前代未聞だ:2030年までにドイツで3万5千人の雇用削減、87年ぶりの工場閉鎖、ゴルフ生産のメキシコ移管。
最も示唆的なのは技術的降伏だろう。VWは米スタートアップのRivianに58億ドル、中国EVメーカーのXPengに7億ドルを投じているが、これは戦略的パートナーシップではなく、自社開発に失敗したソフトウェア・プラットフォーム能力を必死に買収しようとする試みだ。かつて中国合弁企業に技術を提供していた企業が、今では2014年創業の中国スタートアップから車両プラットフォーム全体を購入している。一方、利益の原動力は崩壊した:ポルシェの2024年第3四半期営業利益は99%減のわずか4,000万ユーロ、中国市場シェアは17%から13%未満に低下、重要EV分野ではわずか4%にとどまる。
これは単なる企業再編ではなく、根本的な権力移転である。「中国で、中国のために」というVWの戦略は、3,000人のエンジニアを合肥に移し、中国管轄下に別個の技術エコシステムを構築するもので、実質的に同社の知的財産と将来開発を体制的ライバルに委ねることになる。特許分析がその変化を裏付ける:BYDはバッテリー・EV技術に特化した51,000件の特許で堀を築いたが、VWのポートフォリオの多くは旧式内燃機関を守るもの——電気の未来で座礁資産となる。私たちが目撃しているのは、ドイツが競争に適応しているのではなく、欧州が最も重要な製造業の支配権を失い、エンジニアリングとイノベーションがますます中国人の手で、中国の土壌で、中国のルールのもとで行われるようになることである。
【ドイツ銀行(週足)】延命成功!キャピタルグループが株式取得を発表2兆ドルを運用するロサンゼルスの資産運用会社キャピタルグループがドイツ銀の3.1%の株式を取得したことが明らかになりました。
今回のキャピタルグループの株式取得発表により一時13%もの上昇を見せました。これは2011年10月以来の上昇率です。
キャピタルグループは、今回の3.1%の取得では大株主にはなれないので、依然再建計画には不安が残ります。そのため、週足・日足の時間軸で観測していきます。
ドイツ銀は予想を上回る赤字が続き、リーマンショック後のダメージが残っていました。そんな状況もあり、身売り先(合併先)を探していました。そんな中、同社の株価は12月のCEOによるプレゼン以降40%以上もの上昇を見せており、欧州で投資家から最も注目される銀行となっています。
同じく欧州で懸念されていたウニクレディトも好決算発表で6%以上もの上昇が確認できています。
ドイツ銀行株価、最安値更新!長期下落をしていたドイツ銀行だが、今年に入ってからはコメルツ銀行との合併交渉があり、底値でもみあっていたが、5月に入りその交渉がまとまらなかったことを受けて再び下降を始めた。
昨年12月27日に付けた最安値6.678をついに下抜けた。最安値更新である。ヨーロッパを代表する銀行でドイツ最大の銀行、その銀行が破綻しかかっている。ドイツ銀行が破綻すればリーマンショック以上の影響があるなどという人もいる。
新聞ニュースを見ても、ドイツ銀行がどれくらい苦境なのかは伝わりにくい。なにしろ何年も前からピンチだったのだから。それがチャートで見るとよくわかる。1月中旬から発生していたもみあい相場を5月の中旬に下抜けた。そして、本日(5月20日)最安値更新である。ここからさらに下がっていけば断末魔と言える。ドイツ銀行の問題はユーロにも大きく影響する。
しばらくは株式トレーダーもFXトレーダーもドイツ銀行(DBK)のチャートから目が離せない。
小次郎講師



