日経VI:小幅に上昇、米雇用統計への警戒感も意識
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は7日、前日比+0.03(上昇率0.17%)の17.77と小幅に上昇した。なお、高値は17.83、安値は17.22。昨日の米株式市場は指数により高安まちまちとなり、東京市場の手掛かり材料となりにくい中、今日の東京株式市場はやや売りが先行し、日経225先物は下落して始まった。午前の時間帯は日経225先物が下値の堅い展開だったことから市場心理は悪化せず、日経VIは昨日の水準を下回って推移した。しかし、午後は米国で今晩発表される5月の米雇用統計への警戒感が意識され、また、日経225先物の上値が重くなったことからボラティリティーの高まりを警戒するムードがやや広がり、日経VIは昨日の水準を小幅に上回る時間が長かった。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。