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ヘッジファンド、8月は22年3月来最大の株売り越し=ゴールドマン

世界のヘッジファンドは8月に5カ月連続で株式を売り越し、そのペースは2022年3月以来最も速かった──。ゴールドマン・サックスによるこのような内容のノートをロイターが確認した。

8月上旬には米国の景気後退懸念と円キャリー取引の大規模な巻き戻しをきっかけに世界の株式市場が急落し、投資家はリスクオフモードに切り替えた。

今週のノートによると、売りが加速したのはロングポジションの緩やかな解消とともに、単一銘柄の空売りが増加したことが主因。売りを主導したのはハイテク、工業、一般消費財といったセクターだった。

地域別では、北米と日本が売りを主導。日本株は2018年12月以来の激しい売りに見舞われたという。ただ、売りの規模は明らかにしていない。

欧州は小幅な売り越し。アジア新興国・地域では韓国と台湾が最も売られた。半面、中国とインドは買い越しだった。

ゴールドマンは「ファンダメンタル・ロング/ショート(ファンド)のリターンは8月上旬に急激なドローダウンに見舞われたが、市場が立ち直ったため、月間ではプラスになった」と指摘した。

世界のファンダメンタル・ロング/ショートファンドは8月に0.9%のリターンを記録。1─8月では9.1%という。

コンピューター主導のシステマティック・ファンドのリターンは2%、1─8月は18.4%となった。

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