セッション出来高プロファイルHD (SVP HD)
定義
セッション出来高プロファイルHD (SVP HD) は、指定されたセッションやサブセッション内の出来高データを計算するため、トレーダーがセッションで指定した部分について、日中の出来高の動きを分析することができます。さらに、通常の「セッション出来高プロファイル」とは異なり、チャートを拡大すると価格帯表示の細かさが自動調整されます。チャート上の表示バーが少なくなると、それだけ多くの価格帯が表示されます。
注: 出来高プロファイルのインジケーター全体に共通する特徴については、 ヘルプセンターの記事「出来高プロファイルのインジケーター: 基本的なコンセプト」で詳細をご覧いただけます。以下の文章は、セッション出来高プロファイルHDについて固有の特徴を説明したものになります。
計算
「セッション出来高プロファイルHD」の計算は、概略計算と詳細計算の2つのパートからで構成されています。詳細計算はチャート上で見えている範囲に適用され、見える範囲すべての出来高プロファイルの行数を自動的に調整します。この計算では「可視範囲出来高プロファイル」と同じロジックに基づいて、下位足データが選択されます(ただし、1秒足のデータを使用する、秒がすべてのベースとなっている時間足は例外です)。
詳細計算が行われている最中の表示には概略計算が用いられます。その時間足の選択は、通常の「セッション出来高プロファイル」と同じものとなっています。
出来高プロファイルの年末の調整について
出来高プロファイルに年の区切りとなる期間が含まれている場合、そのプロファイルは年末で完結して、新年から新たに計算を開始します。これは異なる時間足でプロファイルを構築するときに、一貫性を保つ上で必要になる処理です。
SVP HDで「行のレイアウト」と「行のサイズ」が使用できないのはなぜですか?
「セッション出来高プロファイルHD」では、チャートのスケールを拡大すると、価格帯表示の細かさが自動調整されます。チャート拡大時にはより細かい表示になります。
パラメーター
セッション
時間外取引の表示をオンにしたときに、セッション出来高プロファイルをどのように構築するかを指定します。
- All (すべて) ― All (これがデフォルトです) に設定すると、インジケーターは、プレマーケット/メインの取引セッション/アフターマーケットを1つのセッションとみなします。各取引日につき1つのプロファイルが作成され、プレマーケットの最初のローソク足からアフターマーケットの最後のローソク足まで、すべての取引が出来高に含まれることになります。
- 個別 ― 個別 (プレマーケット、マーケット、アフターマーケット) のオプションを使用すると、取引日のセッションの各部分について、その間に行われた取引だけを考慮して個別に出来高プロファイルを構築することができます。そのシンボルがプレマーケット、メインセッション、アフターマーケットと取引時間が延長されている場合、インジケーターは各取引日について3つのプロファイルを個別に構築することになります。
- プレマーケットのみ/マーケットのみ/アフターマーケットのみ ― このオプションを使用すると、インジケーターは指定したセッション間の取引に基づいて、1取引日につき1つだけ出来高プロファイルを構築します。これらの設定を使用するには、時間外取引があるチャートにしておく必要があります。チャートに時間外取引のデータがない場合、または時間外取引の表示がオフになっている場合、プレマーケットやアフターマーケットの出来高プロファイルの構築はできません。
- Custom (カスタム) ― Customオプションでは、プロファイルを構築する期間の開始と終了を設定することができます。また、タイムゾーンの選択も可能です。
出来高
各行の出来高について、総出来高の表示(「合計」)、買いと売りの分割表示(「買い/売り」)、その差の表示(「デルタ」)を切り換えます。
バリューエリアの出来高
取引セッションの全出来高のうち何パーセントをバリューエリアで強調表示するかを指定します。
POCを右に延長
POC(ポイントオブコントロール)のラインを、バーが未表示の場所にも延長します。
VAHを右に延長
VAH(バリューエリアハイ)のラインを、バーが未表示の場所にも延長します。
VALを右に延長
VAL(バリューエリアロー)のラインを、バーが未表示の場所にも延長します。