配当性向 (Dividend payout ratio)

配当性向とは何ですか?

配当性向は、会社の純利益に対して、株主にどれだけの配当金が支払われたかを示すものです。たとえば、株主の配当金のために支払われた利益の割合でもあります。これは当該期間において、主要な株式クラスの臨時配当も含めて明らかにされた1株当たりの配当金総額を、1株当たりの利益で割って100を掛けたものになります。

配当性向とは何を意味しますか?

配当性向は、企業の利益からどれだけのお金が株主に支払われ、どれだけのお金が企業の拡大や運営への投資に向けて社内に残されたを示すものです。

一般的に新しい企業は、利益のほとんどを企業の発展のために再投資しています。そのため、配当性向が低いか、配当が全くないことが予想されます。配当性向という指標は、全体として債券投資家または配当収入を主目的とする投資家に好まれています。配当性向が高低については、一般的には企業自体が財務的に安定して成長しているかどうかで良し悪しが決まると言われています。そこで企業には事業を維持しつつ、配当性向に余裕を持たせるという課題が出てきます。配当性向が100%に近いかそれ以上の場合、企業が収入以上のものを支払っていることになるため、投資家にとっては警戒の対象となります。