平均足は、将来の値動きを予測するために使用できるチャート手法の一つで、伝統的なローソク足チャートに似ています。しかし通常のローソク足チャートとは異なり、平均足チャートは、市場のトレンドの動きをよりよく識別するために、強い価格変動を平滑化することで、市場のノイズの除去を試みます。
通常のローソク足は、計算等に基づくものではなく、そのままの生の数値だけで作られているのに対し、平均足は価格データを元にする計算式で算出されています。
平均足では、始値、終値、高値、安値の4つの要素からなるOCHL式を用いて計算されます。これらは、ローソク足の形状、大きさ、方向に影響を与える4つの要素です。計算式は以下の通りです:
時折、これらの一部の値が等しくなることがあり、チャートの全体的な外観に影響を与えます。また、タイムフレームの選択も、チャートの見た目に大きな影響を与えます。
上記の計算式から、現在の足でインジケーターは遅延して計算されることがわかります。その為、平均足のシグナルは本質的に遅れて表示されます。新しい足の計算は、次の足が価格チャート上に表示されてから可能になります。
変動の激しい商品を短い時間足でトレードする場合、インジケーターは市場のノイズ、偽のブレイクアウトやエントリーポイントを効果的に除外するのに役立ちます。しかし、ボラティリティの低い市場や長い時間足でのトレードでは、平均足がシグナルを出すことは非常に少なくなります。またインジケーター自体の遅延のため、シグナルの信頼性は低くなります。
チャートタイプの設定で、平均足を有効にすることができます:
平均足チャートの設定は、ひとつの項目を除き、基本的に通常のローソク足の設定と同様です。例外の「価格スケールに(平均足ではなく)実際の価格を表示」の項目は、価格スケールに実際の価格ラベルに加えて平均足の価格ラベルを表示するか否かを制御します。